新フォーマットで進行中のAFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)は、現在リーグステージの折り返し地点に到達している。
アジアサッカー連盟が主催する、クラブチームによるサッカーの大陸選手権大会。アジアの東地区と西地区に分かれ各12チームが競い合い、上位8チームがラウンド16に進出する仕組みだ。西地区ではわずかな勝ち点差で順位が変動する混戦が続き、東地区では首位争いを繰り広げるチームと巻き返しを狙うチームが鮮明に分かれてきた。
西地区では、アル・ヒラルが4戦全勝と完璧な成績で首位を走っている。スター選手FWネイマールが長期離脱中にもかかわらず、FWアレクサンダル・ミトロヴィッチやFWサーレム・アッ=ドーサリーがチームを牽引。2位のアル・アハリは堅守を武器に4戦無敗を維持し、3位のアル・ナスルはFWクリスティアーノ・ロナウドやFWサディオ・マネといったビッグネームを擁しながらもまだ本調子ではなく、今後の巻き返しに期待だ。上位3チームが全てサウジアラビア勢の中、4位のアル・サッド(カタール)も2勝2分けの無敗で存在感を放っている。
東地区では、J1のヴィッセル神戸が現在首位を快走。9月17日の開幕戦でブリーラム・ユナイテッド(タイ)と引き分けた(0-0)後、山東泰山(中国)や蔚山現代(韓国)、光州(韓国)を破り3連勝を収めた。2023年のJ1リーグ優勝メンバーのFW大迫勇也やFW武藤嘉紀らが中心となり、守備陣もMF山口蛍やDF酒井高徳を軸にわずか1失点と安定感が抜群だ。華やかな外国人選手こそいないが、経験豊富な元日本代表選手たちが攻守にわたり高いパフォーマンスを見せている。2020年のベスト4進出を超え、初のアジア制覇も視野に入れている。
他にも、J1の横浜F・マリノスは現在3位に位置しており、川崎フロンターレは8位につけている。横浜FMはゴール差で光州に次ぐ順位に甘んじている。その光州は予想外の好調ぶりで東地区2位に位置し、同クラブのFWヤシル・アサニが得点ランキング上位を争っている。また、ジョホール・ダルル・タクジム(マレーシア)はFWアリフ・アイマン・ハナピの活躍で注目を集め、ブリーラムも攻守に改善を見せながら上位進出を虎視眈々と狙っている。
各チームが次ラウンド進出を目指して戦いを繰り広げる中、特に神戸のさらなる躍進に期待したい。
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