サッカー日本代表「森保ジャパン」は今年11月の北中米ワールドカップ(W杯)アジア2次予選開幕を前に、今月の国際親善試合でカナダ代表やチュニジア代表と対戦する。その2試合にむけての代表メンバーは今月4日に発表されるが、代表OB福西崇史氏による「新戦力発掘」を望む声は反映されないかもしれない。
森保ジャパンは先月の国際親善試合でドイツ代表とトルコ代表に勝利。ドイツ戦にはFW伊東純也(スタッド・ランス)やMF三笘薫(ブライトン)などベストメンバーで臨んだ一方、中1日で迎えたトルコ戦ではほぼ全ポジションでスタメンを入れ替え。MF伊藤敦樹(浦和レッズ)は代表初ゴールをマークしたほか、初招集のDF毎熊晟矢(セレッソ大阪)がFW中村敬斗(スタッド・ランス)のゴールをアシスト。新戦力が揃って結果を残していた。
それだけに福西氏はトルコ戦後、伊藤、毎熊、DF町田浩樹(ユニオンSG)の3選手を評価。自身のYouTubeチャンネルで「町田と毎熊だが、初代表(デビュー戦)のわりには本当に落ち着いていたという感じ。毎熊が積極性という持ち味を出していたことによって、(中村の)ゴールが生まれたと思う。伊藤は代表2試合目でゴール。そういうことも含めて、この3人はしっかりとアピールできたかなと思う」と私見を述べるとともに、今月の2試合にむけてのメンバー選考について以下のようにコメント。サプライズ招集の可能性があると主張していた。
「僕はベースのメンバーを使いつつも、試す機会を多くするのでは。ベースというところでは、今回のドイツ戦の結果っていうのは大きなものだし、そこにどれだけ競争をするという意味でも他の選手が出てくるか見たい。森保監督は個々で活躍した選手を呼ぶだろうし、試す時間が長くなるのかなと楽しみにしている」
森保監督はカナダ戦とチュニジア戦の代表メンバーについて「ベースは崩さない」と、福西氏と同じく海外組中心との認識を示した。その一方で「フレッシュなメンバーというのはすでにやっている」と、サプライズ招集には消極的だと強調したのだ。
なお日本代表はW杯アジア2次予選でシリア代表、北朝鮮代表、ミャンマー代表対マカオ代表(1次予選)の勝者と対戦する。森保監督の発言を踏まえると、先月の欧州遠征を終えた時点で国内組等のテストは一旦終了したと考えられる。
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