Jリーグ

今夏の海外移籍もあり得た有望Jリーガー4選【2023】怪我がなければ…

写真:Getty Images

2023シーズンJリーグの第2登録期間(夏の移籍ウインドー)は7月21日~8月18日で幕を閉じ、今夏も多くのJリーガーが新たに海外挑戦を決めた。

J1昇格組のアルビレックス新潟を牽引した司令塔MF伊藤涼太郎や、横浜F・マリノスに所属したパリ世代の中心選手の1人であるMF藤田譲瑠チマは、ベルギーのシント=トロイデンへ完全移籍。また、昨2022シーズンJ2得点王であるFW小川航基が横浜FCからオランダ1部ナイメヘンへ。日本代表としても期待されるFW町野修斗が湘南ベルマーレからドイツ1部ホルシュタイン・キールへと、錚々たる面々が新たな挑戦をスタートさせている。

所属元クラブは重要な戦力を手放すことになった一方で、日本のサッカー全体で見ればレベル向上にもつながる移籍に期待を膨らませるファンも多いことだろう。しかし、今夏実現せずとも将来的には海外移籍が見込まれるJリーガーはまだ数多くいる。ここでは特に、2023シーズン怪我による離脱がなければ今夏の海外移籍も十分にあり得た選手たちを4名紹介していく。


サンフレッチェ広島 MF満田誠 写真:Getty Images

満田誠(サンフレッチェ広島)

昨2022シーズンはルーキーイヤーながら29試合に出場し、大ブレイクを果たしたサンフレッチェ広島のMF満田誠。9ゴール8アシストと多くのゴールにも絡んだ。

今2023シーズンも中心選手としての躍動が期待され開幕からスタメンフル出場を続けると、1ゴール2アシスト。開幕直後こそ勝ち星を挙げられずも、J1第4節からの5連勝に大きく貢献した。しかし、第12節のアビスパ福岡戦で負傷。クラブ公式発表によれば、右膝前十字靭帯部分損傷で全治未定という。

満田の魅力はなんといっても攻撃力の高さ。今季は主にトップ下や右サイドでの起用が多くなっているが、ポジションに関わらず積極的な攻撃参加と決定機を作り出す仕事ができる。また、その積極的な姿勢は守備にも現れ、猛然とボールホルダーへ向かうプレスで相手にゲームメイクを簡単に許さない。

広島では今夏、主軸の一角を担っていたMF森島司が名古屋グランパスへ移籍し、ますます満田不在が響く状態に置かれている。まだ23歳でありながら、チームにとってなくてはならない存在であることは、同時に将来的には海外でも活躍できるほどの逸材と言えるのではないだろうか。

直近行われた第23節の浦和レッズ戦で復帰を果たした満田。即スタメン起用されたことからも、ファンのみならず指揮官ミヒャエル・スキッベ監督からの信頼の厚さが窺える。シーズン後半戦、どんな活躍を見せてくれるのか。そして海外移籍というステップアップの機会は訪れるのか。大注目選手の1人であることは間違いない。


横浜F・マリノス DF角田涼太朗 写真:Getty Images

角田涼太朗(横浜F・マリノス)

昨2022シーズンは18試合と多くの出場機会を得て、今2023シーズンはスタメン出場機会も増えることが期待された横浜F・マリノスのDF角田涼太郎。3月には怪我を理由に辞退したものの、キリンチャレンジカップに臨む日本代表にも初選出され、その期待値は一層高まっていた。

実際に2023シーズンは開幕からスタメン出場を続けており、王者チームの守備陣の一角として堂々たるプレーを続けていたが、5月6日の練習中に負傷。クラブ公式からは、右第五中指骨骨折により全治には3ヵ月かかる見込みとの発表がなされた。

身長185cmの高さもさることながら強さと速さも兼ね備える角田は、対峙する相手が誰であろうと高い守備力を誇る。左足の精度にも定評があり、自陣低い位置でのつなぎはもちろん前線への正確なパスやフィードでチャンスメイクにも一役買う。攻守に渡って能力を発揮でき、左利きのセンターバックという希少価値も相まって、怪我がなければ海外オファーがあっても不思議はない選手だったと言えよう。

とはいえ、チームに残ればこれほど頼れる若手はそう多くない。二連覇を狙って優勝争いを繰り広げる横浜FMにとっては、1日も早い復帰が望まれる選手であることは間違いない。

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名前大島俊亮
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