2023明治安田生命J1リーグの第2節が2月24日に行われ、湘南ベルマーレと横浜FCが対戦。湘南の本拠地、レモンガススタジアム平塚にて行われたこの試合は、両軍とも22本のシュートを放つ乱打戦に。2-2のドローで幕引きとなった。
ここでは同試合における湘南の守備戦術(ハイプレス)に注目し、特に目覚ましい走力でチームに貢献したDF石原広教の働きについて解説したい。
湘南のハイプレスを牽引した選手たち
キックオフから僅か12秒後に失点を喫したものの、これ以降は就任3シーズン目の山口智監督のもとで磨き上げてきたハイプレスが機能した湘南。今節も町野修斗と大橋祐紀の両FWが、基本布陣[4-2-3-1]の横浜FCの2センターバック(DFガブリエウとDFンドカ・ボニフェイス)と2ボランチ(MFユーリ・ララとMF三田啓貴)の間に立ちはだかる。これにより、特に前半は横浜FCのパス回しをサイドに追いやることができていた。
横浜FCにとっての右サイドにボールが渡った際には湘南のMF平岡大陽が、左サイドにパスが出された場合はMF小野瀬康介が飛び出し、敵陣での守備に参加。今や湘南の十八番となっている、基本布陣[5-3-2]の3人の中盤のうち1人が前線に加わる[5-2-3]への隊形変化で、何度もボールを回収した。
平岡や小野瀬とともに湘南のハイプレスを牽引したのが、右ウイングバックとして先発したDF石原広教だ。この試合で両軍の選手中2位タイのスプリント回数(25回、Jリーグ公式サイトより)を叩き出した同選手は、横浜FCのDF和田拓也とMF坂本亘基のみならず、トップ下のポジションからサイドへ流れボールを受けようとしたMF井上潮音も徹底的にマーク。ボールの回収役として存在感を放った。
コメントランキング