明治安田生命J1リーグ・名古屋グランパス所属のGKミッチェル・ランゲラック(34)は、昨年5月にオーストラリア代表を引退していた。しかしFIFAワールドカップ・カタール大会にむけて、今月下旬の国際親善試合で代表チームに復帰する可能性があるようだ。13日、オーストラリアメディア『FTBL』が報じている。
ランゲラックは2011年3月の国際親善試合ドイツ戦で初めてベンチ入りすると、2013年10月の国際親善試合フランス戦でデビュー。2014年のブラジルW杯でメンバー入りし、バックアッパーとして本大会に臨んでいた。
しかし2015年以降もアジアカップやW杯予選など大半の試合でベンチを温めると、昨年5月に代表引退を発表。新型コロナウイルス感染拡大をうけて、家族と過ごす時間を多くとることを優先することを理由に挙げていた。
一方、オーストラリア代表はカタールW杯アジア最終予選・Bグループを3位で終了。今年6月のアジアプレーオフでUAE代表相手に2-1で勝利すると、大陸間プレーオフで南米予選5位のペルー代表をPK戦の末に下してW杯出場を決めている。
そのオーストラリア代表は今月22日、ホームにニュージーランド代表を迎え撃つほか、25日には敵地で再びニュージーランド代表と対戦。11月23日にW杯グループリーグ初戦でフランス代表と激突する。またニュージーランド代表との2試合に臨むメンバーは、14日に公式発表される予定だ。
そんな中、『FTBL』は「ランゲラックにオーストラリア代表復帰の兆し」と見出しをうち、代表電撃復帰の可能性を報道。「昨年、コロナ感染拡大による厳しい渡航制限の中で家族と過ごす時間を増やすために身を引いたランゲラックが、再び代表戦出場の意欲を見せていることは、ここ数年にわたり正守護神に君臨してきたマシュー・ライアンとの競争を激化させることにつながる」
「今年7月の時点でランゲラックは、代表復帰を前向きに考えておらず、引退について後悔していないと語っていた。しかし彼のスタンスはそれ以来軟化し、代表復帰への意欲が再び芽生えているように見える」と綴っている。
なおオーストラリア代表では、レアル・ソシエダ所属のGKマシュー・ライアン(30)が正守護神を務めている。以前からオーストラリア国内ではランゲラックの復帰待望論が沸き起こっていた。カタールW杯直前に、ランゲラックが日本代表MF久保建英(21)のチームメイトであるライアンのポジションを脅かす構図となりそうだ。
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