高校サッカー

部員十数人停学もインターハイ出場続行。青森山田の対応は「個人の問題」か「開き直り」か

青森山田高校 写真:アフロスポーツ

高校サッカー界の強豪・青森山田高校サッカー部で、部員による飲酒・喫煙問題が発覚した。2026年7月、寮などで飲酒や喫煙を繰り返していたとして部員十数人が停学処分を受けたことが明らかになり、対象には主力選手も含まれていたとされる。

同部は6月の青森県大会を制してインターハイ出場権を獲得しており(本戦では2回戦・山梨学院高校に1-2で敗退)、学校側は7月25日から福島県で開催されるインターハイを辞退しないと即断した。処分の具体的な期間や行為の詳細は公表されないまま出場選手登録も完了させ、大会直前のタイミングで発覚したことで部内外に波紋を呼んでいる。

同部では2021年にも類似の問題が発生していた。2022年3月の報道によると、2021年2月に寮の冷蔵庫から酒類が見つかり、十数人の部員が持ち込みを認めた。学校は無期停学処分を下したが、約3週間後に反省文提出などを条件に解除。実際に飲酒した形跡は確認されなかったとの学校側の説明があった。処分解除後の大会出場が認められ、優勝メンバーへの影響も取り沙汰された。学校側と一部報道での部員証言に食い違いがあった点も指摘されており、再発防止策の徹底が問われる事態となっている。


黒田剛監督 写真:アフロスポーツ

青森山田高校サッカー部の歴史と実績

青森山田高校サッカー部は1970年創部。1989年頃に元日本代表GK田口光久氏が監督に就任し、強化を開始する。1991年に全国高等学校サッカー選手権大会とインターハイの全国大会へ初出場を果たした。

1995年に黒田剛監督(現町田ゼルビア)が就任すると、雪国のハンデを克服するための独自の練習方法を導入。雪上での技術練習と並行した雪かきを通じた筋トレなどが特徴で、1997年以降は全国高校サッカー選手権にほぼ毎年出場する強豪校へと成長し、2005年にはインターハイで全国優勝を達成した。

2016年には高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグと全国高校サッカー選手権で優勝し、ユース世代2冠を果たした。2021年にはインターハイ、高円宮杯プレミアリーグ、全国高校サッカー選手権の3冠を達成するなど、目覚ましい成績を残している。高円宮杯ではトップチームがプレミアリーグに所属し、セカンドチームもプリンスリーグ東北で活動するなど、組織的な育成体制を整えている。

また、同校の中学校サッカー部も2012年に全国大会優勝を果たし、2014年から2017年にかけて4連覇を達成するなど、一貫した指導体制が成果を上げてきた。黒田監督は2022年まで28年間指揮を執り、2023年に当時J2の町田の監督へ転身。現在は同校OBの正木昌宣監督がチームを率いている。

一連の実績は、青森という厳しい地理的条件の中で全国トップレベルを目指す部員や指導者の努力の賜物である一方、常勝軍団のプレッシャーや特別視の有無も今回の問題で改めて検証されるべき点となっている。

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名前:寺島武志

趣味:サッカー観戦(Jリーグ、欧州5大リーグ、欧州CL・EL)、映画鑑賞、ドラマ考察、野球観戦(巨人ファン、高校野球、東京六大学野球)、サッカー観戦を伴う旅行、スポーツバー巡り、競馬
好きなチーム:Jリーグでは清水エスパルス、福島ユナイテッドFC、欧州では「銀河系軍団(ロス・ガラクティコス)」と呼ばれた2000-06頃のレアルマドリード、当時37歳のカルロ・アンチェロッティを新監督に迎え、エンリコ・キエーザ、エルナン・クレスポ、リリアン・テュラム、ジャンフランコ・ゾラ、ファビオ・カンナヴァーロ、ジャンルイジ・ブッフォンらを擁した1996-97のパルマ

新卒で、UFO・宇宙人・ネッシー・カッパが1面を飾る某スポーツ新聞社に入社し、約24年在籍。その間、池袋コミュニティ・カレッジ主催の「後藤健生のサッカーライター養成講座」を受講。独立後は、映画・ドラマのレビューサイトなど、数社で執筆。
1993年のクラブ創設時からの清水エスパルスサポーター。1995年2月、サンプドリアvsユベントスを生観戦し、欧州サッカーにもハマる。以降、毎年渡欧し、訪れたスタジアムは50以上。ワールドカップは1998年フランス大会、2002年日韓大会、2018年ロシア大会、2022年カタール大会を現地観戦。2018年、2022年は日本代表のラウンド16敗退を見届け、未だ日本代表がワールドカップで勝った試合をこの目で見たこと無し。
“サッカーは究極のエンタメ”を信条に、清濁併せ吞む気概も持ちつつ、読者の皆様の関心に応える記事をお届けしていきたいと考えております。

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