Jリーグ

2冠の神戸VS全勝の広島。FUJIFILM SUPER CUP2025プレビュー

川辺駿(左)武藤嘉紀(右)写真:Getty Images

2025年2月14日に開幕を迎える明治安田Jリーグ。新たなシーズンを前に各チームの状況が気になるファンやサポーターも多いだろう。そんななか、昨季J1と天皇杯で2冠を達成したヴィッセル神戸とリーグ2位のサンフレッチェ広島が2月8日に行われる『FUJIFILM SUPER CUP 2025』で激突する。

ここでは、同大会の過去データから試合の傾向を紐解くとともに、両チームの現状について解説していく。


FUJI XEROX SUPER CUP 写真:Getty Images

FUJIFILM SUPER CUPの歴史

Jリーグの開幕前に前年のJ1王者と天皇杯王者が対決する『FUJIFILM SUPER CUP』(2021年までは『FUJI XEROX SUPER CUP』)。今年で32回目を迎えるこの大会は、富士フイルムビジネスイノベーション株式会社が特別協賛しており「同一企業の協賛で最も長く開催されたサッカースーパーカップの大会」として2020年12月にギネス世界記録に認定された。2024シーズンはJ1リーグ、天皇杯ともに神戸が優勝したため、対戦相手はリーグ2位の広島。2025年初タイトルを掴むのはどちらのクラブか注目が集まる。


ヴィッセル神戸 写真:Getty Images

2冠王VSリーグ2位の戦い

2024年大会ではJ1王者の神戸と天皇杯覇者の川崎が対戦。結果は1対0で川崎が勝利した。同大会直近10年の優勝クラブを見ると、J1王者が圧倒的に有利といえる状況だが、注目したいのは今回の神戸のように2冠を獲得したクラブが出場する場合だ。

2014年にはガンバ大阪、2016年には鹿島アントラーズ、2020年には川崎がそれぞれJ1と天皇杯の2冠に輝いたため、翌年の同大会ではリーグ2位クラブと対戦しているが、いずれも勝利を収めたのは前者だ。このことから、今回もやはり神戸が優勢に思える。


ヴィッセル神戸 写真:Getty Images

リーグ3連覇に挑む神戸

リーグ3連覇を目指す神戸は、この大会を制し良いスタートを切りたいところ。昨季の主将MF山口蛍の電撃移籍こそあったものの、FW大迫勇也やFW武藤嘉紀、FW宮代大聖など攻撃の中心を担う選手は健在。さらに怪我により長期離脱していたMF齊藤未月も1月21日に行われたトレーニングマッチで実戦復帰しており、MF井手口陽介やMF扇原貴宏らと共に今季は中盤を担う選手として活躍が期待される。

守備面では、ファジアーノ岡山から加入のDF本山遥に注目したい。神戸の下部組織出身の本山は、昨季岡山でリーグ戦25試合に出場。J1昇格プレーオフでは2戦連続ゴールでクラブ初のJ1昇格に大きく貢献した。センターバックや右サイドバックの他、サイドハーフなど複数ポジションをこなすことのできる選手だが、吉田孝行監督の下どのポジションで起用されるか気になるところだ。

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名前:Nao
趣味:サッカー観戦、お酒、子供が所属するサッカークラブの応援
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