
かつてベガルタ仙台や浦和レッズでプレーしていた元日本代表FW武藤雄樹が、2024年8月に柏レイソルからSC相模原へ完全移籍した理由を告白。相模原での現役引退もほのめかした。
神奈川県座間市出身の同選手は、2015年7月開催のE-1選手権で日本代表デビューを果たしたほか、浦和時代にAFCチャンピオンズリーグ優勝を成し遂げた実績の持ち主。2021年7月に浦和から柏へ完全移籍すると、2022年7月10日のサガン鳥栖戦でJ1通算50ゴールをマーク。さらなる活躍が期待されていたが、2024シーズンはリーグ戦3試合の出場と、プレー時間が激減。シーズン途中で相模原へ戦いの舞台を移した。
J3リーグで8試合スタメン出場と、地元のクラブで徐々に出場機会を取り戻している武藤だが、仙台時代のチームメイトであるMF島川俊郎(現台中FUTURO)と対談。対談の様子は島川のYouTubeチャンネルで11月20日に公開されているが、その中で武藤は柏退団直前の心境を語っている。
「本当に引退しようとしていた、今年で。最後はチャンスをちょっと貰って結果出なかった。もう一気にメンバー外になって、練習で紅白戦も入れなくなって。なかなかチャンスは来ないだろうし、(柏は)他クラブからFWを獲得したし、『年齢的に引退かな』と思っていたけど、夏だったから引退するかプレーを続けるかを家族や代理人に相談した」
「まわりのみんなは『プレーできるなら、プレーしてほしい』『身体が動くならば、プレーしている姿を見たい』などと言ってくれた。いろいろ考えると、まだプレーできると思ったこともあった。そしたら、自分の喜びに向かってチャレンジしたいかなと」
「夏に移籍しようとなったけど、どこでも行きたいわけでもなかった。モチベーションが欲しい。最後に地元で力になれたらといいなと考えたりして。J2、J3とか本当に気にならなかった。相模原でプレーできるとなった時、自分いとって楽しいチャレンジになると思った」
「地元のチームでプレーできるって幸せだな」などと、自身の現状に満足感をあらわにしている武藤。地元への特別な思いを抱いているだけに、相模原でスパイクを脱ぐことになるかもしれない。
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