ニュルンベルク所属の日本代表MF奥抜侃志は、8月25日開催のドイツ2部リーグ第3節ダルムシュタット戦で懲罰交代。ドイツ代表のレジェンドであるミロスラフ・クローゼ監督が叱責するなど、現地で同選手のプレーが問題視されていたが、FW伊藤達哉との日本人対決を前にレンタル移籍の可能性があるという。
大宮アルディージャ、ポーランド1部グールニク・ザブジェを経て、2023年夏からニュルンベルクでプレーしている奥抜。今季は開幕からリーグ戦2試合でスタメン出場も、ダルムシュタット戦では後半3分からピッチに立ったが、同43分に途中交代していた。
この異例とも言える「途中出場、途中交代」を、ドイツ紙『ビルト』は「クローゼ監督が奥抜を叱責」「サッカー界で最大の懲罰だ」と報道。クローゼ監督は「奥抜には深い位置まで走り込むなと伝えた。ボールを持っている時にクオリティーを発揮する選手だと3度も説明したんだ。もう一度冷静になってから、説明する必要があるかもしれない」と語るなど、怒りをあらわにしていたという。
また同紙は31日に行われる第4節マグテブルグ戦の予想フォーメーションを掲載。ニュルンベルクは「4-5-1」のシステムを採用するとみられるが、奥抜の名前はなし。マグテブルグに関しては、「伊藤はジョーカー役として期待されている」と、日本人アタッカーの途中出場を予想している。
さらにドイツの移籍専門サイト『トランスファーマルクト』は、29日になって「奥抜は横田大祐につづき、ドイツ2部カイザースラウテルンへ1年レンタルにより加入する」とリポート。ダルムシュタット戦でのパフォーマンスを受けて、クローゼ監督の構想から外れた可能性もあるという。
なお横田は川崎フロンターレの下部組織出身。2024年1月にポーランド1部グールニク・ザブジェからベルギー1部KAAヘントへ完全移籍したが、2023/24シーズン途中に膝を負傷。ベルギーの移籍市場に精通しているジャーナリストのサシャ・タヴォリエリ氏は、29日に「横田はカイザースラウテルンへ。1年のレンタル移籍でクラブ間合意に達した」と伝えている。
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