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守田英正が移籍?「プレミア、セリエAとか…」スポルティングと契約延長なし

守田英正 写真:Getty Images

 2024年9月に行われるFIFAワールドカップ北中米大会アジア最終予選に向けての日本代表に招集されたMF守田英正。所属先のスポルティングCPと契約延長がいまだに公式発表されないなか、日本代表の元チームメイトであるDF吉田麻也(ロサンゼルス・ギャラクシー)から移籍を勧められている。

 現在29歳の同選手は、川崎フロンターレ、CDサンタ・クララを経て、2022年夏にスポルティングへ完全移籍。加入1年目から主力選手として活躍すると、2023/24シーズンはリーグ戦29試合の出場で2ゴール4アシストと、ポルトガル1部優勝に大きく貢献。今季も開幕から3試合つづけてスタメン出場と、ルベン・アモリム監督から信頼を寄せられている。

 守田とスポルティングが契約延長する可能性については、2023年秋頃から再三にわたり複数の現地メディアが報道。ポルトガル紙『O JOGO』は2024年6月に「守田は休暇明けに2026年6月から2028年6月まで契約期間を延長する予定」とした上で、年俸が50万ユーロ(約8400万円)から80万ユーロ(約1億3400万円)、契約解除金が4500万ユーロ(約71億円)から6000万ユーロ(約95億円)に引き上げられる可能性を伝えていたが、今季開幕後も契約延長の発表はない。

 そんななか、吉田はインターネット動画配信サービス『DAZN』で8月29日配信開始の『内田篤人のフットボール・タイム』に出演し、内田篤人氏と対談。森保ジャパンの主力選手を分析しているが、守田について「彼とか、プレミアリーグとかセリエAに行けば、変わると思うけどなあ。違うリーグに行くと、また新たな価値観とか、新たなサッカースタイルを学ぶから」と、“ポルトガル脱出”による成長を期待。

 その上で、サウサンプトン、サンプドリア、シャルケなどでプレーし、欧州複数国を渡り歩いた自身の経験をもとに、以下のように語っている。

 「俺はサウサンプトンにいる時に『プレミアリーグが一番だ』と思っていたけど、サンプドリアへ移籍した時にその概念を良い意味で崩された。ドイツはドイツでサッカーが全然違う。シャルケ時代は、ブンデスリーガ下位クラブのサッカーに適応できなかったなと思っている。そういうことも経験しないと分からないので、リーグを変えることは新たな発見や成長のチャンスかなと思っている」

 なお守田本人は2023/24シーズン終了後、「内田篤人のフットボール・タイム」出演時に内田氏と対談。「ずっとこのクラブにいるのか?」と訊かれると、「まあ、チャンスがあれば(移籍したい)」とステップアップ移籍への意欲を見せた上で、「他のリーグを知りたいと、ずっと思っている。今だとプレミアリーグがすごく勢いがあるので、すごく興味深い」と語っている。