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上田綺世のライバルが好例!日本人選手にMLS経由の欧州移籍が向くワケ

上田綺世 写真:Getty Images

 日本人選手の欧州移籍は、直近数年間で増加。MF遠藤航(リバプール)、DF冨安健洋(アーセナル)、MF鎌田大地(クリスタル・パレス)、GK鈴木彩艶(パルマ)など、ベルギー1部シント=トロイデンVV経由でステップアップ移籍をする日本代表選手が相次ぐなか、DF吉田麻也(ロサンゼルス・ギャラクシー)はMLS(アメリカ・メジャーリーグサッカー)経由での欧州移籍を勧めている。

 インターネット動画配信サービス『DAZN』で8月29日配信開始の『内田篤人のフットボール・タイム』では、日本代表を支えていた内田篤人氏と吉田が対談。話題がMLSの特徴に及ぶと、吉田はMLSクラブのスタジアムについて「ヨーロッパよりも良い。アメリカンフットボールの要素を取り入れているから、スタジアムの造りがものすごく近代的。環境がものすごく良い」と、自身の経験をもとにMLSの良さを説いている。

 また吉田は、アルゼンチン人FWフリアン・カランサがフィラデルフィア・ユニオンからFW上田綺世所属のフェイエノールトへ移籍したことを紹介すると、環境面の良さを理由に「若い選手はMLSで結果を出せば、(欧州移籍の)可能性がある」と主張。「若い日本の選手も、ここ(MLS)を経由してヨーロッパへ移籍するのも、ひとつアリかなと個人的には思っている」と私見を述べた。

 U17アルゼンチン代表経験をもつカランサは、2022シーズンからフィラデルフィアでプレー。同クラブ在籍3年間で95試合に出場し43ゴール20アシストを挙げており、2024シーズンも2桁ゴールを挙げるなど、MLS屈指のストライカーとして活躍していた。

 なおフェイエノールトのストライカー陣を巡っては、メキシコ代表FWサンティアゴ・ヒメネスがノッティンガム・フォレスト移籍破談により残留がほぼ確実に。今季も絶対的ストライカーとして君臨しているだけに、現地では上田と新戦力のカランサが控え1番手を巡って競争するとみられている。