サッカー日本代表「森保ジャパン」は今年9月5日開催のFIFAワールドカップ北中米大会アジア最終予選第1節で中国代表と対戦。GK鈴木彩艶(パルマ)や、パリ五輪で活躍したGK小久保玲央ブライアン(シント=トロイデンVV:STVV)の招集が有力視される中、早くも中国戦の主審が決まった模様。過去の日本代表戦で誤審騒動により批判を浴びていただけに、“中東の笛”により不利な判定を被る可能性が心配される。
中国メディア『新浪体育』が今月15日に伝えたところよると、カタール人のアブドゥルラフマン・アル=ジャシム氏が中国戦の主審を務めるとのこと。現在36歳の同氏は、2018年のロシアW杯で当時初導入のVAR(ビデオアシスタントレフェリー)を務めたほか、2022年のカタールW杯3位決定戦・クロアチア対モロッコで主審を担当するなど、国際舞台での経験が豊富だ。
ただアル=ジャシム主審と言えば、2016年9月1日のロシアW杯アジア最終予選・日本対UAEにおける疑惑の判定が記憶に新しい。埼玉スタジアム開催の一戦では、日本が1-2と敗れているが、FW浅野拓磨(マジョルカ)のシュートがゴールラインを割ったにも関わらず、ゴールが認められなかった。
またUAEの同点ゴールに繋がったフリーキックでは、直前にDF吉田麻也(ロサンゼルス・ギャラクシー)とUAE選手が接触。UAE側が明らかにファウルを貰いに行ったように見えたものの、吉田にイエローカードが提示された。ペナルティエリアにおけるFW宇佐美貴史(ガンバ大阪)のプレーに対する判定でも物議を醸したアル=ジャシム主審には、試合後に「中東の笛で負けた」「判定基準に一貫性が無い」「UAEに有利な判定ばかり」などと批判が相次いでいた。
北海道コンサドーレ札幌所属の元日本代表FW小林祐希も、カタール1部アル・ホールSC在籍時にアル=ジャシム氏との間に問題を抱えていた。同選手は2021年3月8日のカタール1部リーグ戦でフル出場。試合後、SNSを通じてアル=ジャシム主審から「殺すぞ」と言われたことを明かしていたが、後日に「I tell you」の聞き間違いであることが発覚。同主審に関する投稿をすべて削除した上で謝罪している。
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