2024明治安田J1リーグで勝ち点15(3勝6分15敗)と最下位に沈んでいる北海道コンサドーレ札幌。第24節では勝ち点33で9位の浦和レッズ相手に4-3と勝利し、アウェイの埼玉スタジアムで10試合ぶりの歓喜に包まれた。
しかし、残留圏ぎりぎりの17位京都サンガの勝ち点は25。一般的に残留可能とされる勝ち点差は残りの試合数と同等とされるが、J1の残り試合数14に対し札幌と京都の勝ち点差はわずか10。札幌は極めて困難な残留争いに巻き込まれているといえる。
今夏、札幌は補強で6人の新戦力を獲得。ここでは、不振にあえぐ札幌をJ1残留へと導く新戦力を紹介していく。
FWジョルディ・サンチェス
ヴィジェフ・ウッチ(ポーランド1部)から完全移籍
- 背番号:9
- 誕生日:1994年11月11日(29歳)
- 身長:190cm
- 体重:86kg
- 国籍:スペイン
- 代表歴:なし
1人目は現在29歳のFWジョルディ・サンチェス。2022年6月、当時スペイン3部のアルバセテ・バロンピエに所属していたサンチェスは、デポルティーボ・ラ・コルーニャ(同3部)との昇格プレーオフ延長戦後半に逆転となる決勝ゴールを記録。チームを2部昇格へと導いた。直近2シーズンはポーランド1部のヴィジェフ・ウッチに所属し、2023/24シーズンは31試合出場で8ゴールを記録している。
そんなサンチェスのストロングポイントは、恵まれた体格を生かしたポストプレー。190cmと大柄ながらスピードもあり、裏抜けも得意としている。残り14試合のJ1で、サンチェスがどれほどゴールに絡めるかが札幌が残留を達成するためのカギとなりそうだ。
FWアマドゥ・バカヨコ
ダンディー(スコットランド1部)から完全移籍
- 背番号:20
- 誕生日:1996年1月1日(28歳)
- 身長:190cm
- 体重:80kg
- 国籍:シエラレオネ/オランダ
- 代表歴:シエラレオネ代表(12試合3ゴール)
2人目はシエラレオネ代表FWアマドゥ・バカヨコだ。ここ数年は英国圏のチームを渡り歩き、昨シーズンはスコットランド1部のダンディーで37試合に出場し6ゴールをマークしている。バカヨコのストロングポイントはスピードだが、戦術理解度の高さにも自信を持っている。
7月30日に宮の沢白い恋人サッカー場で行われた北海道教育大学岩見沢校との練習試合(45分×3試合)で2試合目に出場したバカヨコは、終了間際にMF小林祐希の左足からのクロスにヘディングで合わせ、加入後3日で早々と札幌初ゴールを挙げた。
助っ人としてのポテンシャルの高さを遺憾なく発揮したバカヨコは、スタメンでの起用は勿論、“ジョーカー”として後半から起用する方が、足が止まり始めた相手DFの脅威となり持ち前のスピードがより活きるはずだ。また、センタリングからの得点も多く感じることからポジショニングの良さもうかがえる。
FW白井陽斗
FC琉球(J3)から完全移籍
- 背番号:71
- 誕生日:1999年10月23日(24歳)
- 身長:172cm
- 体重:63kg
- 国籍:日本(大阪府)
- 代表歴:なし
3人目はJ3のFC琉球で今季18試合に出場し10得点を挙げているFW白井陽斗だ。白井はガンバ大阪やファジアーノ岡山を経て2023シーズンから琉球に加入。白井のストロングポイントはスピードであるが、今シーズンは決定力の高さも特に際立っている。
前述の練習試合では2試合目に出場。出場時間30分ながらもMF長谷川竜也のマイナスのクロスを白井がゴールネットに流し込んで1得点をマークするなど決定力の高さがうかがえる。現在大ブレーク中の白井が、J1で低迷する札幌にどのような化学反応をもたらしてくれるのか。覚悟の移籍を決めた24歳の白井に注目が集まる。
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