日本代表MF佐野海舟は女性に性的暴行を加えたとして、今月14日に逮捕。鹿島アントラーズからブンデスリーガ(ドイツ1部)マインツへの完全移籍が正式決定した後のスキャンダルが波紋を呼ぶ中、ドイツメディアが佐野容疑者の今後を展望するとともに、ブンデスリーガでプレーする日本人選手への影響にも触れた。
『読売新聞』など複数メディアが報じたところによると、同選手は14日早朝、知人とともに都内のホテルで女性に性的暴行を加えた疑いがあるとのこと。女性が110番通報した後、警察に身柄を拘束されたという。
ドイツ公共放送連盟(ARD)は今月25日、東京特派員であるアンドレアス・シュミット氏の話として「この事件は、日本で大きな怒りを引き起こした。日本代表選手である佐野が、このような犯罪に明らかに関与しているという事実が波紋を呼んでいる」と日本国内の世論を紹介した上で、「この事件により、ブンデスリーガにおける日本人の評判に傷がつく可能性がある」と指摘している。
またARDは佐野容疑者の現状について、複数の情報源をもとに「おそらくアルコールの影響で、ホテルの部屋でもはや自由に意志を表現できる状態ではなかったと、被害女性は記録を残している。佐野容疑者は自白したが、他の2人は容疑を否認している。そのため捜査はさらに複雑になり、長期化する可能性がある」と伝えた上で、起訴の可能性について「まだ完全に明らかではない」としている。
その上で、同容疑者の今後については「長期間、拘留される可能性がある。日本の司法手続きはかなりの時間を要する。佐野のサッカー人生はひとまず終わった」と私見を披露。マインツでプレーする可能性が極めて低いとの見方を示しているが、有罪判決が下された場合には仮釈放はなく、懲役5年になる可能性があるという。
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