4月24日、2024シーズンYBCルヴァンカップの1stラウンド第2回戦が行われ、横浜FCとファジアーノ岡山が対戦した。J2リーグ上位でしのぎを削る両チームの試合は激しい攻防となり、3-3で迎えたPK戦を5-3で制した横浜FCが、死闘の末に第3回戦に駒を進めた。
横浜FCに所属するベトナム代表FWグエン・コン・フオン(29歳)が待望の移籍後初スタメンを飾ったことで、この試合はベトナムメディアでも大きく報じられている。
コン・フオンは2022年末にベトナム1部ホアン・アイン・ザライ(HAGL)から完全移籍で当時J1の横浜FCに移籍加入。移籍初年度の2023シーズンは、ルヴァンカップのグループステージに2分間出場したのみに留まり、リーグ戦の出場機会はゼロに終わった。
横浜FCがJ2に降格した2024シーズンは、リーグ戦での出場機会が巡ってくるかに思われたが、これまでのところ1度もベンチ入りしていない。横浜FCの四方田修平監督(50歳)は試合前、「総力戦で戦わなければなりません。この試合でチャンスを得た選手は活躍をして欲しい」と語っており、リーグ戦で出場機会がない選手にも出番が回ってくることを匂わせていた。
そして岡山戦当日、スタメンにコン・フオンが名前を連ねたことでベトナムメディアは色めき立ち、試合内容をリアルタイムで報じた。ファンはコン・フオンのプレーに一喜一憂しながら応援。コン・フオンはイエローカードをもらってしまったものの、立ち上がりに惜しいシュートを放ったほか、CKのキッカーとして何度もチャンスを演出。68分にピッチを退くまで、これまでの鬱憤を晴らすかのように躍動した。
ベトナムのファンらは「おめでとう。これから出場機会が増えることを期待している」、「アンチのことは気にせず、自分と家族のために日本で頑張れ」、「実力で海外に出て働いているだけでも既に成功者。批判する人も多いが、プロとして生活して家族を養っているのだから、何も恥ずかしいことはない」などとコメントした。
横浜FCのサポーターからも「よい意味で予想を裏切るプレーぶり」、「コン・フオン全然いいじゃん」、「リーグ戦でも見たい」などのコメントが寄せられ、初スタメンのパフォーマンスへの評価は上々だった模様だ。
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