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ベトナム人ファン、コン・フオン所属横浜FCの「おべんちゃら」にうんざり

グエン・コン・フオン 写真:Getty Images

 フィリップ・トルシエ監督が率いるベトナム代表(FIFAランク95位)は9月11日、ホームでパレスチナ代表(同96位)と国際親善試合を行い、途中出場のFWグエン・コン・フオン(横浜FC)の先制ゴールなどで2-0の快勝を収めた。

 コン・フオンが所属する横浜FCは試合後、公式Facebookページ上で、久々となる代表戦でのゴールを決めた同選手をベトナム語のコメント付きで祝福。

 内容は「パレスチナ代表との試合に2-0で勝利したベトナム代表で、ゴールを決めた私たちのコン・フオン、おめでとう!」といった何の変哲もないものだった。しかし、これを目にしたベトナム人ファンは過剰に反応し、コメント欄でクラブに対して数々の批判的な投稿を書き込んだ。

 現地メディアやファンは、横浜FCの祝福のコメントを「おべんちゃら」と批判。これには、コン・フオンが横浜FC加入から9か月で、いまだにリーグ戦出場がなく、YBCルヴァンカップのグループステージ第3節、名古屋グランパス戦の後半アディショナルタイムのわずか1分間の出場に留まっていることが背景にある。

 横浜FCでは今シーズン途中に、複数の攻撃的な選手がクラブを離れており、このことで何か状況が変わるかと思われたが、結局、コン・フオンにチャンスが与えられることはなかった。

 ファンたちは、横浜FCがコン・フオンを獲得したことについて、SNSでの商業利用のためであり、戦力としてではないと見ており、自国のアイドルが飼い殺しにされる状況を苦々しく感じている。

 なお、トルシエ監督はパレスチナ戦後の記者会見で、コン・フオンに対するコメントを求められた際、「今日、彼はゴールを決めたが、全体のパフォーマンスを見ると許容範囲という言葉にしかならない。日頃から試合に出ていないことで、プレーの強度が欠けており、特にプレッシングの強度が足りない」と指摘した。