レノファ山口は29日に行われた明治安田生命J2リーグで、ジェフユナイテッド市原・千葉相手に0-4と敗北。MF神垣陸が一発退場となった判定の妥当性を巡って、ネット上で様々な意見が飛び交っている。
問題視されているのは、後半34分のシーン。直前に両チームのベンチがエキサイトするなど不穏な空気に包まれる中、千葉はハーフウェイライン手前でボールを奪うとカウンターを発動。FW小森飛絢がディフェンスラインの裏にスルーパスを送ると、MF福満隆貴が絶妙なタイミングで抜け出しかけたところで転倒する。
主審は神垣と福満に接触があったと判断すると、ホイッスルを吹き、同選手にレッドカードを提示。山口の選手たちが主審に詰め寄り、判定に異議を唱えたほか、フアン・エスナイデル監督はピッチサイドで苦笑いの表情を浮かべている。一方、福満はレッドカード提示の瞬間に両手こぶしを作って雄叫びをあげるなど、喜びを爆発させている。
しかしDAZN中継のリプレイ映像では、福満がピッチに足を取られて転倒したように見え、神垣との接触は確認されない。また解説の中西永輔氏は「レッドカードは少し厳しいような気がする。審判も先ほどのこともありますので、気持ちが高ぶっているかもしれない」と見解を述べている。
このファウルと判定されたシーンは、10秒程度の動画によりツイッター(現X)上で拡散。「接触はない」と誤審の可能性を指摘する声や審判団に対する批判が相次いでいるほか、神垣に対するレッドカードを取り消すよう求めるSNSユーザーもいる。
一方で福満が転倒する瞬間に主審がセンターサークル付近にいたこともあり、主審が確認できなかった可能性も。一部SNSユーザーは、J2にVAR(ビデオアシスタントレフェリー)が導入されていないことを嘆いている。この一戦では他の場面でも判定の妥当性について激論が展開されているだけに、試合内容に納得できないファンは多いだろう。
コメントランキング