サンフレッチェ広島は16日、今年8月13日の明治安田生命J1リーグ第23節・浦和レッズ戦を「ピースマッチ」として開催すると公式発表。広島の仙田信吾代表取締役社長が先月に浦和のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)優勝を祝福したこともあり、浦和サポーターの反応が話題を呼んでいる。
広島は2018年から8月6日前後のホームゲームをピースマッチとして開催し、サッカーを通じて核兵器の廃絶と世界恒久平和の実現に向けた発信を行っている。また2018年のピースマッチでは、V・ファーレン長崎と8月11日に対戦。被爆地で活動する両クラブの対戦に注目が集まっていた。
その広島はピースマッチで過去に長崎、北海道コンサドーレ札幌、湘南ベルマーレ、ヴィッセル神戸、FC東京と対戦。今年はエディオンスタジアム広島に浦和を迎え撃つことになった。このピースマッチの顔合わせには一部から批判の声が上がる中、浦和サポーターからはイベント開催に対する理解や賛同の声が多く上がっている。
広島と浦和の関係では、浦和のACL優勝に対する仙田社長のコメントが反響を呼んでいた。浦和はACL決勝でサウジアラビアの強豪アル・ヒラルに2試合合計2-1。3度目となるACL優勝を果たすとともに、2023/24シーズンのACLプレーオフ出場権を獲得。一方、昨季J1リーグ3位の広島は浦和のACL優勝により、ACL出場への道が閉ざされた。
それにもかかわらず、仙田社長はクラブ公式サイトを通じて「浦和レッズに関わるすべての皆様、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)優勝おめでとうございます。最高の雰囲気の中、日本代表として、世界に日本サッカーの素晴らしさを伝えていただきました。今後も、Jリーグでも共に日本サッカーを盛り上げていきましょう。本当におめでとうございました」と、浦和にメッセージを寄せていた。
それだけにピースマッチ開催をアナウンスした広島公式ツイッターアカウントの投稿には、両クラブのサポーターやJリーグファンから仙田社長に対する感謝や称賛のコメントも寄せられている。
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