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吉田麻也、シャルケ退団か…フランクフルト戦ベンチ外。前節のミス原因も

吉田麻也 写真:Getty Images

 シャルケ所属の日本代表DF吉田麻也は、20日に行われたブンデスリーガ第33節アイントラハト・フランクフルト戦でベンチ外。MF鎌田大地との日本人対決が実現しなかったが、前節バイエルン・ミュンヘン戦での致命的ミスにより今夏退団の可能性が浮上している。

 吉田は昨年7月にシャルケへ加入し、1年契約を締結。今季開幕からほぼ全試合で先発出場するなど、チームがブンデスリーガ残留争いを強いられる中でも主力選手として活躍していた。しかし今月13日に行われたバイエルン戦では、0-3で迎えた65分にハーフウェーライン付近からゴールキーパーへのバックパスが中途半端となり、セルジュ・ニャブリがボール奪取。ニャブリはそのままゴール前までドリブルで持ち込むと、最後はゴールキーパーとの1対1で冷静に流し込んでいた。

 このミスもあり、吉田はフランクフルト戦でベンチ外。チームが残留争いの佳境を迎えている中での出番なしに、ネット上では同選手の退団を予想する声が沸き起こっている。また日本人対決が実現しなかったことに落胆する日本のサッカーファンもいる。

 シャルケはフランクフルト戦で鎌田にゴールを許したものの、2-2の引き分けで終了。暫定で2部入れ替え戦圏内の16位につけているが、2部自動降格圏内の17位VfBシュツットガルトとの勝ち点差はわずか「2」だ。またシュツットガルトは21日にマインツと対戦。シュツットガルトの結果次第では、最終戦を前に2部自動降格圏に転落する可能性もある。

 なお吉田とシャルケの契約については、ドイツ誌『ビルト』が昨年12月に「シャルケがブンデスリーガに残留した場合、吉田も残留する。その場合、彼の契約は今季終了時に切れるのではなく、自動的にもう1年延長される」とリポート。

 契約期間延長オプション発動の条件として「公式戦25試合以上でプレー」があると報じていたが、すでにクリア。去就はシャルケのブンデスリーガ残留争いに委ねられているが、バイエルン戦でのミスによりクラブからの評価が下がった可能性も考えられる。