Jリーグ 北海道コンサドーレ札幌

札幌DF西大伍、LGBTQ関連問題に「女性専用トイレ必要」LGBT法に疑問も

西大伍 写真:Getty Images

 北海道コンサドーレ札幌所属DF西大伍は今月13日に明治安田生命J1リーグ第13節の湘南ベルマーレ戦を控える中、12日に自身のYouTubeチャンネルを更新。性的少数者(LGBTQ)の理解を増進する法律整備やLGBT関連の社会問題に言及した。

 日本では、性的マイノリティーへの差別をなくすことを目的としている議員立法「LGBT理解増進法案」を巡る議論が白熱。自由民主党が12日にLGBT法の修正案を了承したことにより、近日中にも国会へ提出される見通しが立った一方、野党からは法整備の遅れを批判する声も沸き起こっている。

 また先月14日にオープンした東京・新宿の複合高層ビル「東急歌舞伎町タワー」には、ジェンダーレストイレが設置。施設側は公式サイトを通じて「国連の持続可能な開発目標(SDGs)の理念でもある『誰一人取り残さない』ことに配慮し、新宿歌舞伎町の多様性を容認する街づくりから、設置導入いたしました」と説明しているが、ネット上では性犯罪の危険性を指摘する声が相次いでいる。

 西はLGBT法を巡る動きに対して「日本ってここ(LGBTQ)に対する差別はそんなにないんじゃないかなと思います」とコメント。

 「自分の関係ないところでそういう方がいたとしても全く気になりませんし、そういう友達もいますし、テレビにもそういう人ってたくさん出てますよね。なので法律を新たに作る必要ってあるのかなとすごい思う」

 「『どこかの国がそうだから、そういう法案を作る』とか、そういう考えではない。その国にあった考え、その国が良い方向に行くための考えでいろいろなことを進めてほしい」と、疑問を投げかけている。

 さらに同選手は「女性専用トイレがなくなるという話もある」とジェンダーレストイレに言及。「本当にLGBTQの皆さんが必要としているのかすごい疑問」と語った上で「女性専用トイレは、絶対必要だと思いますね」と主張した。

 なおサッカー界とLGBTの関わりでは、東京ヴェルディが今月はじめに世界中でLGBTQ+の啓発活動が行われる「プライド月間(Pride Monthly)」に合わせて、Vロゴのレインボーバージョンを作成。取り組みの目的を「LGBTQ+に寄り添うことを示し、多様性への意思を表明する」と説明した上で、6月4日のホームゲームでレインボー柄のVロゴステッカーをプレゼントするとしている。

 しかしこの発表に対しては、「エンブレムカラーを変えてはいけない」、「そもそもロゴではなくて、エンブレムを変えているのでは?」という意見が殺到。LGBTを巡る議論も飛び交う中、エンブレムの重みを認識するよう求めるサポーターの声が多い。