Jリーグ 京都サンガ

J1京都のアルバイト募集内容が物議「やりがい搾取」最低賃金に厳しい声

京都サンガのユニフォーム 写真:Getty Images

 明治安田生命J1リーグ・京都サンガは今月2日、広報部門のアルバイト募集を発表。しかし応募にあたっての必須条件や求める人物像が給与に見合っていないといった批判や厳しい意見が数多く寄せられている。

 京都サンガは今回、広報部門のアシスタントとしてアルバイト1名を募集。「広報関連事務、資料作成、データ入力・整理」、「撮影写真の選定および各種システムへの登録」や「試合準備」など業務内容が多岐にわたっている。

 また求める人物像として「明るく、いろいろな人と積極的にコミュニケーションがとれる方」、「協調性があり、色々な人と協力しながら仕事に取り組める方」、「デジタルおよびPC上の作業に抵抗がない方」と案内。

 応募にあたっての必須条件には「Microsoft Office実務利用経験」、「テキスト監修業務(文字校正)」、「デジタル、各種システムでの作業に抵抗のない方」の3点を、歓迎経験として「広報業務経験」を挙げている。

 一方、勤務時間や日数に関しては「10:30~17:15(実働6時間、休憩45分)、週1~2日程度」、給与は京都府最低賃金とほぼ同額の「時給970円」となっている。

 日本サッカー界では、以前からクラブスタッフの待遇改善を求める声が上がっている。それだけに京都サンガのアルバイト募集案内に対して、SNSでは批判の声が上がっている。

 「実務経験者求めておいて時給970円はダメ。J1のクラブとは思えない」、「人材不足のご時世、この時給でこの条件では一般の企業だったら応募ないと思う」、「プロサッカークラブで働けるからこの時給で行けるだろうという奢りが見える」、「まさにやりがい搾取」、「サポーターとして恥ずかしい…」

 ただ一方で「自分が大学生、主夫ならやる」、「業務内容の難易度はそこまでだと思うし、珍しいことではない」といった前向きな声もある。

 また今回の募集内容に対して「広報スタッフを社員登用してほしい」、「契約社員として募集した方がいいのでは?」、「最低賃金で週1のバイト募集するより、正規雇用でスキルある方を募集すべき」と、クラブに対して募集条件の変更案を提示するSNSユーザーも見受けられる。