Jリーグ 水戸ホーリーホック

水戸タビナスの懇願に反響「誹謗中傷やめよう」弟が飲酒運転で盛岡解雇

タビナス・ジェファーソン 写真:Getty Images

 明治安田生命J2リーグ・いわてグルージャ盛岡は10月31日、フィリピン人DFタビナス・ポール・ビスマルク(20)が酒気帯び運転による道路交通法違反で任意捜査されたことをうけて同選手と契約解除したと公式発表。水戸ホーリーホック所属で兄のDFタビナス・ジェファーソン(24)が、ツイッターアカウントを通じて自身の思いを綴っている。

 クラブの発表によると、ビスマルクは今月28日夜にMF加々美登生(23)と飲食店で会食。29日午前4時頃に退店して自家用車に乗ろうとしたところ、一度職務質問を受けたという。それでもビスマルクは運転代行を呼ぶことなく、加々美登生を助手席に乗せて運転。公道に出てすぐ、警察車両から停車命令を受けて停車。呼気検査で基準値を超えるアルコールが検知されたとのことだ。

 弟の不祥事をうけて、ジェファーソンは31日午後8時ごろに自身のツイッターアカウントを更新。「ひとりの社会人として言わせてもらいます。彼の取った行動はあまりにも軽率で許されるべき行為ではありません。そして多くの方々に心配とご迷惑をかけたことも事実です。軽い気持ちで取った行動によりJリーガーとしての価値も下げてしまいました。残念で仕方がありません」

 「兄として言います。最初にこの出来事を知ったときこれまでにないくらいの衝撃とショックを受けました。今でも一人になると涙が出てきます。ただ、大きな事故がなく安心しました。きっと神様が大事故になる前に止めてくれたのだと思いました。こうなったのも少なからず兄の僕の責任です」

 「彼は今とても反省しています。失った信頼を取り返すのは簡単じゃないし、この先たくさんの困難が待ち受けていると思います。甘やかすつもりは、ありませんが、兄として全力でサポートします」と胸の内を明かす。

 その上でジェファーソンは「最後に僕からのお願いです。 厳しい意見もあると思います。でも今は心の中しまっていてほしいです。甘い兄でごめんなさい。でも、何があろうと僕たちは大切な家族です。いいことも悪いことも共有しあっています」

 「温かいお言葉をかけてくれて方々には感謝しています。僕自身もっと成長し二度とこのようなことが怒らないように反省します」と誓うと、「いい兄貴だ」、「君は何も悪くない」と擁護のメッセージが数多く寄せられている。

 またビスマルクに対して「兄貴を悲しませちゃダメ」、「苦しませんなよ」といった厳しい声が上がっているほか「外野がしつこく意見する必要はない」、「言いたい事は心の中だけで」、「誹謗中傷やめよう」といったコメントも見られている。