日本代表・海外組 海外日本人選手

レアル、久保建英の完全獲得オファー拒否か!スペイン国外から関心も

久保建英 写真:Getty Images

 日本代表MF久保建英(21)はRCDマジョルカをレンタル期間満了により退団するほか、レアル・マドリードでも構想外とみられている。その中、レアル・マドリードは他クラブからの同選手の完全獲得オファーを却下したようだ。22日、スペイン紙『マルカ』が報じている。

 久保建英は昨年8月にレアル・マドリードからRCDマジョルカへレンタル移籍。シーズン途中までは攻撃陣の主力としてトップ下や右サイドでコンスタントに先発起用されていた。しかし、今年3月に元日本代表指揮官であるハビエル・アギーレ氏の監督就任をきっかけに、ベンチ要員へ降格。4月以降はリーグ戦8試合中2試合の先発出場にとどまっていた。

 そんな久保建英の去就については、一部のスペインメディアが2021/22シーズン限りでのマジョルカ退団を予想。同選手のレンタル期間延長の場合、マジョルカはレアル・マドリードに対して追加で300万ユーロ(約4億1000万円)を支払う必要があることを退団の理由に挙げていた。

 また、マジョルカは今月20日、2022/23シーズン開幕にむけてのプレシーズントレーニングの概要を公式発表。マジョルカの専門サイト『Mallorca Diario』はプレシーズントレーニングの参加メンバーを紹介しているが、久保建英の名前はなく、退団が既定路線とみられている。

 一方でレアル・マドリード復帰の可能性については、先日スペイン紙『エル・エスパニョール』が「レアル・マドリードに居場所はなく、トップクラブへのレンタル移籍を模索中」と報道。EU圏外枠の兼ね合いや2021/22シーズン終盤での出場機会減少を理由に、レアル・マドリードで構想外との見方を示していた。

 その中『マルカ』の報道によると、レアル・ソシエダが久保建英の獲得にむけてレアル・マドリードと交渉を行っているとのこと。レアル・ソシエダの幹部は2週間前に同選手の代理人にコンタクトをとっているほか、先週末にはレアル・マドリード幹部に連絡。2027年6月までの5年契約による完全獲得を打診したものの、レアル・マドリードはレンタルでの放出、または買い戻し条項の付帯を求めていることから拒否したという。

 また、久保建英にはイングランドやイタリアのクラブも関心を寄せている模様。今後他クラブの動き次第では争奪戦に発展する可能性があるようだ。

 なお、レアル・ソシエダは過去にも2度にわたり久保建英の獲得に動いていたが、ビジャレアルやマジョルカとの争奪戦に敗れている。マジョルカ退団が確実とみられる同選手のもとに、今後複数クラブからオファーが届くことが考えられる。