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清水復帰・北川航也に恨み節?移籍金1億円未満も幹部が意味深発言

北川航也 写真:Getty Images

 明治安田生命J1リーグの清水エスパルスは19日、SKラピード・ウィーンでプレーしていた日本代表FW北川航也(25)の復帰を公式発表している。その中、ラピード・ウィーンの幹部が同選手放出によって得た移籍金に言及した。20日、ドイツ紙『キッカー』のオーストリア版が伝えている。

 北川航也は2019年7月、清水エスパルスからSKラピード・ウィーンへ完全移籍。しかし海外挑戦1年目に左足首靭帯損傷という大怪我を負うと、復帰後も出場機会が限定。2021/22シーズンもリーグ戦でわずか1試合の先発出場に終わり、シーズン終了後に清水エスパルスへ復帰している。

 オーストリア国内メディアは、ラピード・ウィーンが北川航也との契約を来年6月まで残していたと報道。日本国内の一部メディアも、清水エスパルスが移籍金を支払って同選手の獲得したと伝えていた。

 その中、ラピード・ウィーンのスポーツディレクターであるゾラン・バリシッチ氏が『キッカー』のインタビューに対応。北川航也の売却益を聞かれると「不満はない」と不敵な笑みを浮かべながら一言コメントを残した。また、同選手の移籍金額は「6桁台なかば(数十万ユーロ)」と噂されている。

 ただ、オーストリアメディア『LAOLA1』は今年4月、ラピード・ウィーンが北川航也獲得に150万ユーロ(約1億9700万円)を費やしたと伝えている。そのため、ラピード・ウィーンは同選手に関する取引で赤字を抱えた格好だ。

 なお、北川航也はラピード・ウィーン在籍3シーズンで出番が少なかったこともあり、地元メディアから再三にわたり酷評されていた。また、オーストリア紙『クローネン・ツァイトゥング』が「夢が実現した」という見出しをうち、同選手の退団を報じている。