Jリーグ 東京ヴェルディ

東京Vマテウス「ケンカしてでも…」ブラジル代表練習参加の背景告白

マテウス・ヴィエット 写真:Getty Images

 明治安田生命J2リーグの東京ヴェルディに所属するGKマテウス・ヴィドット(29)が、ブラジル代表の練習に参加した時の心境を語った。14日、ブラジルメディア『UOL』が伝えている。

 ブラジル代表は今月2日に韓国代表と対戦したほか、6日には国立競技場で日本代表と激突。ゴールキーパー陣ではリバプール所属GKアリソン(29)、マンチェスター・シティ所属GKエデルソン(28)、パルメイラス所属のGKウェヴェルトン(34)が招集されていたが、エデルソンが負傷離脱。マテウスはトレーニングパートナーとして追加招集されると、今月4日と5日にブラジル代表の練習に参加していた。

 そんなマテウスは『UOL』のインタビューでブラジル代表に招集された時の状況を聞かれると「ブラジル代表が来日することを知って、チケットをとるようにお願いしていた。しばらくすると、マネージャーから『大使館の人から君に話したいことがある』とメッセージが来たんだ。そのことを通訳にも話したら、奇妙なことだと言われたけど、『エデルソンが怪我したのを見たか』とメッセージをくれたのさ」

 「ブラジル代表がやって来る。もう一人選手を呼ぶにはあまりにも遠すぎる。そう考えていた。そして(ブラジル代表側に)電話すると、プレーできる状態なのか、クラブに(代表参加の許可を)求めることは可能か聞いてきたんだ。僕は『そんなことを尋ねる必要はない。たとえスタッフとケンカをしてでも(ブラジル代表に)行くよ』と言ったね」

 「こんな感じで(ブラジル代表の練習参加は)まったく予想外の出来事だったんだ。エデルソンが怪我をしたのは良くないことだけど、僕にとっては(ブラジル代表の練習参加が実現して)最高だったね」とコメント。自らブラジル代表側にアプローチした結果、練習参加が実現したことを明かしている。

 マテウスはU20ブラジル代表で4試合に出場しているほか、2013年4月6日の国際親善試合・ボリビア戦で当時わずか19歳ながらもA代表に初招集。それ以降はA代表でメンバー入りすることがなかったが、今回およそ9年2ヶ月ぶりにブラジル代表メンバーの一員として活動している。