ワールドカップ

ワールドカップ直近6大会における「死の組」を振り返る

元オランダ代表 FWロビン・ファン・ペルシ― 写真:Getty Images

2006年ドイツW杯:グループC

  • アルゼンチン
  • オランダ
  • コートジボワール
  • セルビア・モンテネグロ

ドイツW杯で注目されたのは「グループC」だ。2006年アフリカネイションズカップ準優勝の実績を引っ提げて初出場を果たしたコートジボワール。セルビア・モンテネグロは、開幕直前にモンテネグロが独立宣言を行いセルビアが承認したことで、実質セルビア・モンテネグロとして最初で最後の出場となるなど、話題性も多くあった。

強国アルゼンチンは、エルナン・クレスポ、ハビエル・サビオラ、カルロス・テベスといった強力な攻撃陣を中心にグループリーグは3試合8得点と爆発で1位突破。オランダもルート・ファン・ニステルローイやロビン・ファン・ペルシ―らやはり強力な攻撃陣の貢献が目覚ましく、アルゼンチンに引き分けての2位突破となった。


ポルトガル代表 FWクリスティアーノ・ロナウド 写真:Getty Images

2010年南アフリカW杯:グループG

  • ブラジル
  • ポルトガル
  • コートジボワール
  • 北朝鮮

南アフリカW杯で死の組と呼ばれた「グループG」。結果的に突破を決める王国ブラジルと、クリスティアーノ・ロナウド擁するポルトガルは、当時FIFAランクがいずれも5位以内。加えて奇しくも2大会連続となる死の組入りとなったコートジボワールも、当時チェルシーで得点を量産していた屈指のストライカー、ディディエ・ドログバを擁していた。

北朝鮮は苦戦が予想されたが、初戦のブラジル戦では1-2(2010年6月15日)と善戦し一矢報いていた。結果、グループ順位はFIFAランク順通り、ブラジル1位、ポルトガル2位で突破となった。ポルトガルが北朝鮮戦(2010年6月21日)にて7得点挙げるなどとインパクトのある内容でもあった。


元イタリア代表 FWアントニオ・カッサーノ 写真:Getty Images

2014年ブラジルW杯:グループD

  • コスタリカ
  • ウルグアイ
  • イタリア
  • イングランド

イングランド、イタリア、ウルグアイと優勝経験のある3ヵ国が一堂に会し、コスタリカに同情するサッカーファンも多かったブラジルW杯の「グループD」。結果はまったく予想外のものとなり、大会を大いに盛り上げた。

なんとコスタリカが、守護神ケイロル・ナバスを中心にわずか1失点。2勝1分けの成績で堂々グループ1位通過を果たし、過去最高のベスト8まで駒を進めたのだった。

2位通過ウルグアイは、初戦でコスタリカ相手に先制しながらも3失点の逆転負け(2014年6月14日)を喫し、残る2ヵ国には勝利を収めていた。予想外の敗退となったイタリアとイングランドは、コスタリカ戦で取れなかった勝ち点が大きな痛手となってしまった。


2018年ロシアW杯:該当グループなし

直近のロシアW杯では、FIFAランクをもとにポットを分けたうえで抽選を行ったことで均等なグループ割り当てが実現し、死の組と呼ばれるグループは出なかった。

一方で、スペインとポルトガルの入った「グループB」、ベルギーとイングランドの入った「グループG」では、明らかな2強2弱という構図も生まれていた。

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名前Sくん
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