2022年11月21日から12月18日にかけて行われるFIFAワールドカップ・カタール大会(カタールW杯)。出場29カ国が確定し、残り3枠をかけたプレーオフが6月に予定されている。
この4年に1度のサッカーの祭典に向け、出場決定国では代表メンバー選考に注目が集まる中、これまでのキャリアをぶつけて活躍を狙う中堅やベテランの選手は多い。一方で、まだまだ若い選手たちにとっては、ここで活躍すれば一気に名を売るチャンスにもなる。
前回ロシアW杯(2018)では、当時19歳のフランス代表FWキリアン・ムバッペ(パリ・サンジェルマン所属)の活躍が注目された。ムバッペはフランス史上最年少でのW杯得点を達成。決勝戦でもゴールを挙げてフランスの優勝に貢献し、同大会の最優秀若手選手賞を受賞している。
ここではカタールW杯にて、前回のムバッペのような活躍が期待される5人の若手選手を紹介していく。
ペドリ(スペイン)
若干19歳でありながら、ラ・リーガの名門バルセロナの主力を務めるMFペドリ。同じバルセロナ出身で、現在はJリーグのヴィッセル神戸に在籍しているMFアンドレス・イニエスタも「18歳とは思えない」と称するほどに、卓越した技術を誇る。
スペイン代表としては、2019年より各世代別代表の主軸を務め、東京五輪では準優勝に貢献。フル代表でもユーロ2020(UEFA欧州選手権)でスペイン代表の最年少出場記録を更新し、全試合にスタメン出場を果たした。
繊細で細かいボールタッチを得意とし、実力者ぞろいのスペイン代表の中にあっても、まったく見劣りはしない。カタールW杯でも、存分に実力を発揮して見る者を魅了することだろう。
久保建英(日本)
今でこそ海外でプレーする選手が増えた日本代表。そんな中にあっても現在スペインのマジョルカでプレーするMF久保建英(20)の経歴は、異色かつ頭一つ抜けた存在と言えるだろう。
久保はバルセロナの育成組織の出身で、JリーグのFC東京や横浜F・マリノスを経て、再びスペインへ。2019年6月に名門レアル・マドリードへの移籍を果たした。移籍後はレンタルに出されている格好だが、どのレンタル先でもゴールやアシストで結果を残している。
本来パリ五輪(2024)世代だが、飛び級で東京五輪の日本代表メンバーに選出された久保。グループリーグ3試合連続となる得点で、チームの決勝トーナメント進出に貢献。残念ながら日本はメダル獲得とはならなかったが、メキシコとの3位決定戦に敗れた後に誰よりも泣いていた姿を覚えているファンも多いだろう。
カタールW杯、日本はスペインやドイツと同組になったことで厳しい戦いが予想されている。同アジア最終予選ではベンチスタートも多く目立った活躍は少なかった久保だが、その高いキック精度は苦境に立つ日本の突破口になる得るのか、注目が集まるのは必至だ。
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