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ブラジル代表、イングランド代表から対戦拒否されていた!W杯優勝へ不安材料抱える

ブラジル代表のペナント 写真:Getty Images

 ブラジルサッカー連盟(CBF)はFIFAワールドカップ・カタール大会を今年11月に控える中、来月の代表ウィークで日本代表、韓国代表、アルゼンチン代表と対戦することを公式発表した。その中ブラジルメディア『UOL』は3日、W杯本大会まで欧州勢と対戦する機会が無いことに対するCBFの施策や、ブラジル代表のチッチ監督とCBF幹部のやり取りを紹介している。

 ブラジル代表はカタールW杯南米予選で1試合未消化ながらも、無敗でW杯本大会出場権を獲得。グループリーグではカメルーン代表、セルビア代表、スイス代表との対戦が決まっている。そのためブラジル国内からはW杯本大会までに欧州勢と対戦することを望む声が上がっていた。

 しかし今年6月や9月の代表ウィークではUEFAネーションズリーグが開催されることもあり、欧州勢とのマッチメイクがほぼ不可能に。日本代表や韓国代表とW杯グループリーグで対戦しないアジア勢とのマッチメイクが実現しているが、チッチ監督はW杯抽選会前の時点からアジア勢との強化試合開催を望んでいなかったと伝えられている。

 『UOL』の報道によると、ブラジル代表は6月の代表ウィーク期間中にイングランド代表との対戦を計画していた模様。しかしイングランド代表からは試合日程に空きがないことから、提案を却下されたという。また、CBFは6月に行われるスイス代表とセルビア代表の公式戦計8試合に幹部を派遣するようだ。

 そしてCBF幹部は欧州勢とのマッチメイクが難しい現状について「チッチ監督からはヨーロッパの代表チームとの親善試合を求められたが、(今年6月に)実現に至らなかったのは我々の責任ではない。我々としても欧州勢との対戦を望んでいるが、(UEFAネーションズリーグ開催による)カレンダーの問題だ」とコメントを残していたという。

 なお、ブラジル代表は今年9月にメキシコ代表と対戦するほか、現段階ではカタールW杯南米予選の未消化分であるアルゼンチン戦を開催する方向で調整を進めていると伝えられている。2002年の日韓大会以来となるW杯優勝を目指す中、UEFAネーションズリーグ開催による影響が心配される。