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ハリルが“転職先”探しか!モロッコ代表監督解任目前に不穏な動き

バヒド・ハリルホジッチ監督 写真:Getty Images

 日本代表元監督のバヒド・ハリルホジッチ氏はモロッコ代表をFIFAワールドカップ・カタール大会出場に導いたが、監督解任は決定的と伝えられている。そんなハリルホジッチ氏は早くも新天地探しの動きを見せているようだ。24日、アフリカサッカーの専門メディア『Lions de L’atlas』が伝えている。

 同氏は2018年のロシアW杯開幕直前に日本代表監督を解任され、2019年8月にモロッコ代表監督に就任。グループステージ方式によるカタールW杯アフリカ2次予選でスーダン、ギニアビサウ、ギニアを相手に6戦全勝でホームアンドアウェイ方式の最終予選に進むと、コンゴ民主共和国代表相手に1勝1分として、カタールW杯本大会出場を決めていた。

 一方、ハリルホジッチ氏は日本代表監督時代にも一部選手との確執が噂されていたほか、モロッコ代表でもチェルシー所属MFハキム・ツィエク(29)やアヤックス所属DFノゼア・マズラウィ(24)を代表チームから追放。同監督の強硬なやり方にモロッコ国内から批判の声が上がっていた。

 また、王立モロッコサッカー連盟(FRMF)代表でFIFA理事でもあるファウジ・レキア氏は今月上旬、モロッコ国内メディアのインタビューで「ツィエクとマズラウィが代表チームへ復帰できるようにするために、解決すべき、解決する予定の問題が進行中である」とコメント。W杯前のハリルホジッチ監督解任を視野に入れていることを明かしていた。

 するとクロアチアメディア『net』は今月20日に「ハリルホジッチは今月末にも解任となる。FRMFは5月1日をもってハリルホジッチとの契約を解消する」と報道。モロッコ国外に滞在していることにふれた上で「モロッコの労働法によれば、外国人労働者にあたるハリルホジッチについては、本人の目の前でしか解雇を通知することができないため、来週の入国を待つことになる」とモロッコ代表解任目前という見解を示している。

 『Lions de L’atlas』の報道によると、ハリルホジッチ氏は先週までフランス国内で休暇を過ごしていたが、モロッコに再入国する前にクロアチアの主要都市ドゥブロブニクにあるレストランで関係者と食事をしたとのこと。また、ディナモ・ザグレブやHNKハイドゥク・スプリトなど、クロアチア国内の複数クラブが同氏の招へいに動く可能性がクロアチア国内で報じられている。

 2010年の南アフリカW杯出場に導いたコートジボワール代表、2018年の日本代表につづき、3度目となるW杯本大会前での代表監督解任がほぼ確実と伝えられているハリルホジッチ氏。モロッコ代表監督解任後の動きに注目が集まりそうだ。