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三笘薫のプレミア挑戦は!?ブライトンの補強戦略に欠陥も「ファンの不満は…」

三笘薫 写真:Getty Images

 日本代表MF三笘薫(24)はロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズで活躍していることもあり、以前からプレミアリーグのブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオン復帰を望む声が上がっている。その中イギリスメディア『サセックス・ワールド』が19日、ブライトンの移籍戦略に疑問を投げかけた。

 三笘薫は明治安田生命J1リーグの川崎フロンターレで活躍すると、昨年8月に東京五輪男子サッカー競技でプレーした後にプレミアリーグのブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンへ完全移籍。その上でユニオン・サン=ジロワーズに加わると、昨年10月のハットトリックを皮切りに鮮烈なパフォーマンスを披露。年明けの練習試合で足首を負傷して約1カ月間戦列を離れていたが、先月26日のKASオイペン戦から4試合つづけてピッチに立っている。

 そんな三笘薫については、ブライトンのサポーターが同選手の復帰を望んでいると昨年11月にイギリス・ブライトンの地元メディア『サセックスライブ』が報道。また、ブライトンのアシスタント・テクニカルディレクターを務めるデイビッド・ウィアー氏は「日本からベルギーに移籍した後は(こちらの環境に)適応する時期もあった。それでもウイングバックのような慣れないポジションでプレーをしながら、大きなインパクトを残している」

 「彼は本当に良いモノを見せているし、プレー時間も確保できている。ユニオンも首位に立っており、この先には重要な試合を控えている。怪我をしたが、すぐに復帰できるだろう。彼の活躍に期待している」と語るなど、三笘薫に対して高い評価を与えていた。

 そのブライトンは先月中旬から今月のインターナショナルマッチウィーク期間前にかけてプレミアリーグで6連敗と苦戦。13位まで順位を下げている。

 その中、『サセックス・ワールド』はブライトンがシーズン後半戦で勝ち点を積み重ねられない理由のひとつに補強戦略の方針を列挙。「ブライトンのスカッドを刷新する必要がある。ファンの不満はミトマら攻撃面での才能を持っている選手を獲得してもすぐにレンタルに出すことにある」

 「長期的には正しい決断かもしれないが、ブライトンと(グラハム・)ポッターは今ここで何らかのバックアップが必要であり、そうでなければ彼らのシーズンは空回りの危険性がある」と指摘している。

 なお、イギリスで労働許可証を取得するためには、代表チームや所属リーグでの出場試合数等によって割り当てられたポイントを取得し、一定の基準値を上回ることが求められている。また、米スポーツ専門サイト『ジ・アスレチック』は昨年末、三笘薫が労働許可証取得に必要なポイント数をすでに取得していると報じていた。