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日本戦の“秘密兵器”と期待も…豪州代表のウルグアイ人FW招集が物議!

ブルーノ・フォルナローリ 写真:Getty Images

 日本代表は今月24日、FIFAワールドカップ・カタール大会アジア最終予選・オーストラリア戦に挑む。そのオーストラリア代表はウルグアイ人FWブルーノ・フォルナローリ(34)を初めて招集しているが、これがオーストラリア国内で物議を醸しているようだ。18日、オーストラリアメディア『FTBL』が伝えている。

 オーストラリア代表は昨年10月12日に埼玉スタジアム2002で行われたカタールW杯アジア最終予選の日本戦で0-1と敗戦。その後もサウジアラビアや中国相手に引き分けに終わるなど、勝ち点の取りこぼしが目立っている。そして今年1月27日開催のベトナム戦では4-0で勝利したものの、先月1日のオマーン戦で2-2のドローに。この結果、グループBの2位日本との勝ち点差が「3」に広がっている。

 そんなオーストラリア代表は今月24日にホームに日本代表を迎え撃つほか、29日には敵地でサウジアラビア代表と対戦する。また、オーストラリアサッカー連盟(FFA)は17日に代表メンバーを発表。セレッソ大阪所属のFWアダム・タガートが負傷により選外となる一方、ファジアーノ岡山に所属するFWミッチェル・デュークやかつて横浜F・マリノスでプレーしていたDFミロシュ・デゲネクが招集されているほか、Aリーグ(オーストラリア1部)のパース・グローリーに所属するフォルナローリが初めてメンバーに名を連ねた。

 ただ『FTBL』の報道によると、このフォルナローリの初招集に対して国内ではオーストラリア国内での選手育成レベルを懸念する声が上がっているとのこと。先日、AFCチャンピオンズリーグ・プレーオフでヴィッセル神戸相手に善戦したメルボルン・ビクトリーのトニー・ポポヴィッチ監督は、オーストラリアの若手選手が公式戦で十分な経験を積む環境にないと指摘している。

 また、同監督はフォルナローリ初招集が意味することについて「おそらく負傷離脱しているストライカーや、高いレベルでプレーできていないストライカーの数が多いことを示しているんだ」と語っている。

 なお、フォルナローリは過去にセリエA(イタリア1部)のサンプドリアやギリシャ1部のパナシナイコスに在籍。U17ウルグアイ代表選出経験はあるものの、ウルグアイA代表の試合には出場していなかった。