カンピオナート・ブラジレイロ・セリエA（ブラジル1部）のセアラーSCに所属するブラジル人FWクレーベル（25）は、明治安田生命J1リーグの清水エスパルスへの移籍が噂されていた。その中、ブラジル紙『O DIA』のジャーナリストは25日、セアラーSCがブラジル国外の複数クラブによる獲得オファーを断ったと伝えている。
身長195cmをほこるクレーベルは、バルバラCEやグアラニーSCなどブラジル国内の複数クラブをへて、昨年3月にバルバラCEからセアラーSCへ完全移籍。ただ、2021シーズンはカンピオナート・ブラジレイロ・セリエA（ブラジル1部）全38試合中14試合の先発出場にとどまり、わずか3ゴールと結果を残せなかった。
一方、清水エスパルスはブラジル人FWミカエル（22）の獲得を目指していたが、カンピオナート・ブラジレイロ・セリエB（ブラジル2部）降格クラブのスポルチ・レシフェから2度オファーを却下された末に断念。ミカエルの代替候補としてクレーベル獲得を目指すと、セアラーSCとの交渉結果が今月中旬にも出るとブラジルメディア『FUTEBOL INTERIOR』が伝えていた。
その中、ブラジル紙『O DIA』のジャーナリストが伝えたところによると、UAE1部のアル・ワスルとKリーグ1（韓国1部）の蔚山現代、それにリーガMX（メキシコ1部）のフアレスが買い取りオプション付きレンタルによるクレーベル獲得オファーを提示したとのこと。しかし、セアラーSCはいずれのオファーも却下したという。
また、フアレスは昨年9月に柏レイソルからブラジル人FWペドロ・ハウル（25）がレンタル移籍により加入。しかし、年明けにペドロ・ハウルの退団がほぼ確実となったことを受けて、クレーベルの獲得に動いたものとみられる。
なお、韓国メディア『Sports Chunchu』の報道によると、清水エスパルスは蔚山現代に対してU23韓国代表FWオ・セフン（23）の獲得オファーを提示したとのこと。移籍金の提示額は税抜きで15億ウォン（約1億4000万円）にのぼるものとみられる。
また、清水エスパルスはレンタル移籍で加入していた日本代表GK権田修一（32）の買い取りオプションを行使。プリメイラリーガ（ポルトガル1部）のポルティモネンセに対してレンタル料として100万ユーロ（約1億3000万円）、買い取りオプション行使で200万ユーロ（約2億6000万円）を支払うことから、予算面を考慮するとすでにクレーベルの獲得を諦めているかもしれない。
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