Jリーグ 北海道コンサドーレ札幌

チャナティップ元通訳が告白!札幌、今夏にタイ代表MF獲得オファー提示か

北海道コンサドーレ札幌のチャナティップ・ソングラシン 写真提供:Gettyimages

 明治安田生命J1リーグの北海道コンサドーレ札幌は、川崎フロンターレへ完全移籍したタイ代表MFチャナティップ・ソングラシン(28)にかわるタイ代表選手の獲得が噂されている。その中、北海道コンサドーレ札幌のタイ語通訳担当がクラブの補強の動きについて明かしたようだ。22日、タイメディア『サイアムスポーツ』が伝えている。

 チャナティップは2017年夏、タイ・リーグ1(タイ1部)のムアントン・ユナイテッドから北海道コンサドーレ札幌へ1年半のレンタルにより加入。2018シーズンにミハイロ・ペトロヴィッチ監督のもとで主力としてチームをJ1リーグ4位に導くと、翌2019年に北海道コンサドーレ札幌へ完全移籍。2021シーズンは負傷による離脱期間こそあったものの、J1リーグで23試合に先発出場。攻撃陣の主力としてチームを支えていたが、今月11日に川崎フロンターレへの完全移籍が正式決定している。

 北海道コンサドーレ札幌はチャナティップにかわる即戦力として、2021シーズン限りで名古屋グランパスを退団したブラジル人MFガブリエル・シャビエル(28)を獲得している。ただ、東南アジアでのマーケット戦略を継続するという観点からもタイ代表MFスパチョーク・サラチャット(23)の獲得に動く可能性がタイ国内で取りざたされている。

 身長169cmと小柄なスパチョークは、ブリーラム・ユナイテッドの下部組織出身。トップ下をはじめ複数ポジションをこなす中、直近数シーズンにわたり出場機会を得ている。また、2020/21シーズンはリーグ戦27試合に出場して2桁ゴールをマーク。今季もここまで16試合中13試合に先発出場して2ゴール2アシストをマーク。クラブの首位躍進に貢献している。

 また、同選手は2017年8月にタイ代表でのデビュー戦を飾ると、FIFAワールドカップ・カタール大会アジア2次予選でも全8試合に出場。そして、昨年12月から今年1月1日にかけて行われたスズキカップ(東南アジア杯)では、8試合中5試合で先発出場。決勝・インドネシア戦の1stレグでは1ゴール1アシストの活躍を見せると、元旦開催の2ndレグでもゴールをマーク。見事チームをスズキカップ優勝に導いている。

 ブリーラム・ユナイテッドの幹部は今週にタイ国内メディアの取材に応じると、現時点で北海道コンサドーレ札幌から同選手の獲得オファーが届いていないことや、選手サイドとJリーグ移籍の関する議論を交わしていないことを明かす一方、今後オファーが届いた時には交渉に応じる姿勢を見せている。

 また、チャナティップ本人はタイメディア『Thairath』のインタビューで北海道コンサドーレ札幌がスパチョークを獲得する可能性を問われると「間違いなくチャンスはあるよ。そうでなければ、なぜティワーポンさん(札幌在籍時の通訳担当)はここ(札幌)にとどまっているんだ」と語っている。

 その中、2017シーズン途中から北海道コンサドーレ札幌でチャナティップの通訳を務めていたティワーポンさんも『サイアムスポーツ』の取材に対して、北海道コンサドーレ札幌が今夏の移籍期間にブリーラム・ユナイテッドに対してスパチョークの獲得オファーを提示する準備をしていることを明言したという。

 なお、Jリーグファンの間でも2022シーズン始動時にタイ人選手が不在であるにもかかわらず、ティワーポンさんがチームにとどまっていることに対して、タイ人の有望株獲得を期待する声が上がっている。