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Jリーグから5億円超オファーも…攻撃的MFのブラジル2部降格クラブ残留濃厚か

Jリーグ 写真提供: Gettyimages

 カンピオナート・ブラジレイロ・セリエB(ブラジル2部)に降格したグレミオに所属するブラジル人MFジョナタ・ロベルト(22)は、Jリーグ移籍の可能性が伝えられていたが残留に落ち着いたようだ。9日、ブラジルメディア『GZH TRICOLOR』が報じている。

 同選手はグレミオの下部組織出身であり、2020年8月にプリメイラリーガ(ポルトガル1部)のファマリカンへレンタル移籍。ファマリカンではリーグ戦20試合に出場して4ゴールをマークしていたが、2020/21シーズンのラスト5試合はすべてメンバー外となっていた。

 そして2020/21シーズン終了後にレンタル期間満了によりグレミオに復帰。2021シーズンは左ウイングやトップ下、右ウイングなど前線の複数ポジションをこなす中、カンピオナート・ブラジレイロ・セリエA(ブラジル1部)で14試合に出場。特に昨年11月中旬以降は6試合の出場で2ゴールをあげていた。

 一方、グレミオは今年5月にユベントスからブラジル代表MFドウグラス・コスタ(31)をレンタルにより獲得するなど、戦力強化を行っていたが、今季は序盤から苦戦。ECバイーアやスポルチ・レシフェ、ECジュベントゥージなどと残留争いを繰り広げた末に、2部降格が決定。アルビレックス新潟でプレーした過去を持つDFブルーノ・コルテース(34)ら複数選手の退団を発表しているほか、主力選手の引き留めが難しいという見方が広まっている。

 その中、とあるJリーグクラブが移籍金500万ドル(約5億7000万円)によるジョナタ・ロベルト獲得のオファーを提示したと、昨年12月22日にグレミオの専門サイト『PORTAL DO GREMISTA』が報道。同選手の市場価値が100万ユーロ(約1億3000万円)であることもあり、現地では驚きの声が上がっていた。

 『GZH TRICOLOR』の報道によると、サンパウロをはじめブラジル国内の複数クラブもジョナタ・ロベルトの獲得に乗り出していた模様。しかし、同選手が1部復帰にむけて必要不可欠な戦力であることから、グレミオはすべてのオファーを却下したとのこと。また、ジョナタ・ロベルトはファマリカンから復帰した直後、グレミオと2024年12月までの契約を新たに結んでいる。

 Jリーグクラブからの巨額オファーが伝えられていただけに、日本のサッカーファンの間でも注目を集めていたジョナタ・ロベルトだが、今月10日に他のチームメイトとともに2022シーズン開幕にむけて始動するようだ。