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長谷部誠が新監督から高評価の理由を独紙解説「何度もドリブルで中盤へ…」

長谷部誠 写真提供:Gettyimages

 アイントラハト・フランクフルトに所属する元日本代表MF長谷部誠(37)は、すでにオリバー・グラスナー新監督からの信頼を勝ちとっている。その中、ドイツ紙『FAZ』は28日、同選手が評価されているポイントについて伝えた。

 同選手は2014年夏からフランクフルトに在籍しており、昨季までキャプテンとしてチームをけん引。今季はグラスナー監督のもとで9月下旬まで出場機会に恵まれなかったが、9月30日開催のELグループステージ第2節・ロイヤル・アントワープ戦で先発出場すると、本来のパフォーマンスを発揮。チームに今季公式戦初勝利をもたらすと、指揮官からの評価を高めている。

 また、今月25日開催のELグループステージ第5節・ロイヤル・アントワープ戦でフル出場しているほか、28日に行われた日本代表MF原口元気(30)を擁するウニオン・ベルリンとの一戦でもフル出場し、チームの勝利に大きく貢献している。

 そんな長谷部誠について『FAZ』は「マコトが長い間、6番のポジションでプレーしてきた。その6番のポジションには最高のサッカー選手がいる傾向がある。ブンデスリーガ現役最年長の元日本代表キャプテンがフランクフルトの要になっている」と主張。グラスナー監督は「桁外れに優れた認識能力があり、攻撃面で重要な役割を果たしている。彼は何度もドリブルで中盤へ上がっていく」と同選手の能力を高く評価しているという。

 また、『FAZ』は「マコトは特に若い選手たちにとって、重要なアンカーだ」というマルクス・クレシェSD(スポーツディレクター)のコメントも紹介。37歳とはいえ、現在もチームに必要不可欠な存在であることを強調している。

 フランクフルトは今季開幕から公式戦8試合連続未勝利と苦しんだが、11月開催の5試合を4勝1分で終えており、チーム全体の調子が上向いている。そんなフランクフルトに上位浮上のきっかけを与えたのは、若手選手の模範であり続ける長谷部誠であるという意見に、現地のサポーターも賛同していることだろう。