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中国帰化の元ブラジル代表FWに新たなオファーが!古巣復帰報道も…

リカルド・グラール(写真中央) 写真提供: Gettyimages

 中国に帰化していた元ブラジル代表FWリカルド・グラール(30)は、すでに中国スーパーリーグの広州FC(旧広州恒大)を退団しているほか、カンピオナート・ブラジレイロ・セリエA(ブラジル1部)のパルメイラスへ加入することがほぼ確実と伝えられていた。しかし、ここにきてブラジル国内の他クラブへ移籍する可能性が浮上しているようだ。28日、ブラジルメディア『terra』が報じている。

 グラールはカンピオナート・ブラジレイロ・セリエA(ブラジル1部)のSCインテルナシオナルやゴイアスEC、クルゼイロでのプレーをへて、2015年1月に移籍金1500万ユーロ(約21億円)でクルゼイロから広州恒大へ完全移籍。移籍1年目の2015シーズンにいきなりAFCチャンピオンズリーグ(ACL)と国内リーグの2冠達成に貢献するなど、中国でも活躍していた。

 しかし、今年9月に広州FCの運営会社である『中国恒大集団』が30兆円以上の負債を抱え、債務不履行(デフォルト)の危機に陥っていることが判明。広州FCはグラールに対して年俸1億元(約18億円)の支払いができない状況になると、今月16日になって同選手の退団を公式発表している。

 そんなグラールの去就を巡っては、SCインテルナシオナルやコリンチャンス、サンパウロなどブラジル国内の複数クラブから関心を寄せられる中、年俸1000万レアル(約2億1000万円)による2年契約のオファーを提示したパルメイラスへの加入で合意に達したと複数のブラジルメディアが報道。本人はすでにパルメイラスのメディカルチェックを受けているほか、パルメイラスは今月27日開催のコパ・リエルタドーレス(南米選手権)決勝・CRフラメンゴ戦後に公式発表を行うものとみられていた。

 しかし、『terra』の伝えるところによると、同選手の代理人は現在もブラジル国内の複数クラブとコンタクトをとっているほか、新たにECバイーアからオファーが届いているようだ。

 ECバイーアはECジュベントゥージ、スポルチ・レシフェ、グレミオと1部残留争いを繰り広げる中、今月27日開催のグレミオとの直接対決で3-1と勝利。リーグ戦残り4試合の時点で残留圏内の16位につけているものの、2部降格圏内の17位ECジュベントゥージと勝ち点「40」で並んでいる。そのため、2部へ降格する場合にはグラールの獲得が厳しくなるという見方が広まっている。『中国恒大集団』の経営危機のあおりを受ける形で中国を離れたグラールの動向に引き続き注目が集まる。