明治安田生命J1リーグの柏レイソルが獲得を狙ったと噂されているブラジル人MFニコン(29)は、今季終了後にカンピオナート・ブラジレイロ・セリエA(ブラジル1部)のアトレチコ・パラナエンセを退団する可能性が伝えられている。その中、アトレチコ・パラナエンセの幹部が同選手の現状について明かした。18日、アメリカメディア『ESPN』が伝えている。
ニコンはトップ下をはじめ前線の複数ポジションをこなすユーティリティ性を兼ね備える中、昨季はリーグ戦25試合で先発出場。今季もここまでリーグ戦17試合でスタメンに名を連ねているほか、コパ・スダメリカーナ(UEFAヨーロッパリーグの南米版)ではグループステージ1試合を除き全試合でフル出場し、3ゴール6アシストをマーク。チームの決勝進出に大きく貢献している。
そんなニコンの去就を巡っては、今季のJリーグ開幕前にコリンチャンスやサンパウロ、それに柏レイソルが水面下で争奪戦を繰り広げていたが、今年3月に入って柏レイソルが争奪戦から撤退とブラジルメディアが報じていた。
また、同選手はアトレチコ・パラナエンセとの契約が今年12月までとなっているが、選手サイドは複数年の契約延長オファーを拒否している模様。くわえて、先月にはブラジルメディア『UOL』がコリンチャンスやサンパウロにくわえて、ブラジル1部のパルメイラスやサントス、グレミオ、それにJリーグクラブが獲得に興味を示していると報じていた。
その中、アトレチコ・パラナエンセのパウロ・アウトゥオリTD(テクニカルディレクター)は『ESPN』のインタビューに応じると「ニコンは、すでに今季限りでの退団や海外移籍の意思を示している。私個人的には、彼が残ることは難しいと思っている。だが、(残留の可能性を)完全に排除することはできない。会長と代理人の間で、契約延長の可能性を探るための話し合いが行われている」とコメント。本人が海外挑戦を視野に入れていることを明かすとともに、残留の可能性がまだ残っているという見解を示している。
なお、ニコンはロシア・プレミアリーグ(ロシア1部)のCSKAモスクワやエールディビジ(オランダ1部)のPSVアイントホーフェンの下部組織に在籍した過去を持っている。同選手は2010年にアトレチコ・ミネイロの下部組織からトップチームへ昇格した後、ブラジル国内クラブへのレンタル移籍を繰り返し、2015年1月にアトレチコ・パラナエンセへ加入していた。
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