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中国帰化の元ブラジル代表FWに古巣復帰の噂!川崎レアンドロ・ダミアンとのタッグ結成も

リカルド・グラール(写真中央) 写真提供: Gettyimages

 中国スーパーリーグに所属する広州FC(旧広州恒大)の運営会社であり、中国国内大手の不動産開発会社である『中国恒大集団』は、債務不履行(デフォルト)の危機に陥っている。その中、中国に帰化していた元ブラジル代表FWリカルド・グラール(30)は今季限りでの広州FC退団がほぼ確実となっているが、ここにきて古巣復帰の噂が取りざたされているようだ。15日、『Mercado da bola』など複数のブラジルメディアが報じている。

 グラールはカンピオナート・ブラジレイロ・セリエA(ブラジル1部)のSCインテルナシオナルやゴイアスEC、クルゼイロでのプレーをへて、2015年1月に移籍金1500万ユーロ(約21億円)でクルゼイロから広州恒大へ完全移籍。移籍1年目の2015シーズンにいきなりAFCチャンピオンズリーグ(ACL)と国内リーグの2冠達成に貢献すると、翌2016シーズンも国内リーグ戦で19得点をマーク。前線の主力選手としてチームをリーグ連覇に導いていた。

 その後、同選手は2019年にパルメイラス、昨年に河北華夏幸福へレンタル移籍。くわえて中国への帰化も行っていたが、昨季終了後に広州FCへ復帰。今季のリーグ戦13試合に出場して7ゴールをマークする中、中国恒大集団が30兆円以上にのぼる負債を抱えていることが判明。広州FCの給与未払いや解散の可能性が報じられると、グラールに対して1億元(約18億円)という巨額年俸を支払えない状況にあることから、今季限りでの退団が既定路線と伝えられている。

 そのグラールは今月14日、飛行機で中国を飛び立ったことをインスタグラムを通じてファンに報告。すでにブラジルへ帰国しているものとみられる。その中、複数のブラジルメディアの報道によると、SCインテルナシオナルが再獲得にむけて同選手の動向を注視しているとのこと。くわえて、パルメイラスも移籍先候補に挙がっていることから、今後複数クラブによる争奪戦が予想される。

 なお、明治安田生命J1リーグの川崎フロンターレに所属する元ブラジル代表FWレアンドロ・ダミアン(32)は、今月に入って川崎フロンターレとの契約延長が濃厚と伝えられていた。しかし、15日夜にSCインテルナシオナル在籍時にメディアインタビューに応じる動画をリツイートした上、突如川崎フロンターレでのプレーや優勝を果たした時の写真・動画を3度にわたり立て続けにツイート。これに、SCインテルナシオナルのサポーターからはダミアンの帰還を望むコメントが次々と寄せられている。

 J1リーグや天皇杯など日本で複数のタイトルを獲得したダミアンと、ACLや中国スーパーリーグで優勝を成し遂げたグラールが、SCインテルナシオナルの前線をけん引することはあるのだろうか。