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2年総額4億円超!?中国帰化の元ブラジル代表FWに巨額オファーが!すでに広州FC退団

リカルド・グラール(写真中央) 写真提供: Gettyimages

 中国に帰化していた元ブラジル代表FWリカルド・グラール(30)は、中国スーパーリーグの広州FC(旧広州恒大)を退団した。そんなグラールに対して、すでにブラジル国内クラブがオファーを提示しているようだ。18日、ブラジルメディア『TORCEDORES』が伝えている。

 グラールはカンピオナート・ブラジレイロ・セリエA(ブラジル1部)のSCインテルナシオナルやゴイアスEC、クルゼイロでのプレーをへて、2015年1月に移籍金1500万ユーロ(約21億円)でクルゼイロから広州恒大へ完全移籍。移籍1年目の2015シーズンにいきなりAFCチャンピオンズリーグ(ACL)と国内リーグの2冠達成に貢献するなど、中国でも活躍していた。

 しかし、今年9月に広州FCの運営会社である『中国恒大集団』が30兆円以上の負債を抱え、債務不履行(デフォルト)の危機に陥っていることが判明。広州FCはグラールに対して年俸1億元(約18億円)の支払いができない状況になると、今月16日になって同選手の退団を公式発表している。

 グラールを移籍金なしで獲得することが可能となったことにより、ブラジル国内メディアは複数クラブによる争奪戦が展開されると予想している。その中、『TORCEDORES』の報道によると、パルメイラスが年俸1000万レアル(約2億1000万円)による2年契約のオファーを提示したとのこと。また、グラール本人は2019年に広州FCからパルメイラスへのレンタル移籍を経験している中、パルメイラスへの再加入を望んでいるという。

 なお、『TORCEDORES』はパルメイラスの他にSCインテルナシオナルやサンパウロも同選手の獲得に興味を示していると伝えている。特にSCインテルナシオナルは明治安田生命J1リーグの川崎フロンターレに所属する元ブラジル代表FWレアンドロ・ダミアン(32)の動向を注視しているだけに、今後の移籍市場における出方が気になるところだ。