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ウィリアンとは大違い!アーセナル冨安健洋が成功した秘訣を現地メディア分析

冨安健洋 写真提供: Gettyimages

 日本代表DF冨安健洋(22)は、新天地のアーセナルですでにレギュラーに定着しており、ミケル・アルテタ監督から確かな信頼を得ている。その中、イギリスメディア『フットボール・ロンドン』は10日、冨安健洋が成功している要因について分析している。

 冨安健洋は今夏の移籍市場最終日である8月31日、移籍金2000万ユーロ(約26億円)+ボーナス300万ユーロ(約3億9000万円)という条件でボローニャからアーセナルへ完全移籍。先月7日開催のFIFAワールドカップ・カタール大会のアジア最終予選・中国戦から中3日という過密スケジュールのもと、プレミアリーグ第4節・ノリッジ・シティ戦で先発メンバーに名を連ねてデビュー。右サイドバックで安定感抜群のパフォーマンスを発揮すると、その後はトッテナム・ホットスパーとのダービーマッチをはじめここまでリーグ戦全3試合フル出場している。

 また、同選手は直近数試合での活躍が認められる形で、ファン投票をへて9月におけるクラブの月間最優秀選手賞を受賞。51%と驚異的な得票率を誇り、冨安健洋と同じく新戦力のGKアーロン・ラムズデール(23)やMFエミール・スミス=ロウ(21)を抑えての受賞となっている。

 そんな冨安健洋は10日に自身のインスタグラムアカウントを更新。月間MVP受賞について「つねに僕のことをサポートしてくれた皆さんのおかげで受賞できました。ありがとうございます」とコメントを残しているが、『フットボール・ロンドン』はこの投稿を引用する形で同選手がサポーターとの信頼関係を築いていることが受賞につながったと主張。今夏の移籍ウィンドウでアーセナルを退団したブラジル代表MFウィリアン(33)をはじめ、ここ数シーズンにわたりアーセナルで成功を収められなかった選手たちと明確な違いがあると伝えている。

 また、特筆すべき内容として、同選手がここまでの公式戦全試合において空中戦でのデュエル20回のうち15回で成功しており、成功率が75%となっていることをあげている。

 なお、アーセナルは今季プレミアリーグ開幕から3連敗を喫していたものの、冨安健洋の加入以降はリーグ戦で3勝1分としているほか、トッテナム戦以外の3試合は無失点で終えている。守備陣に安定感をもたらしたという点で冨安健洋は守備面で重要な役割を果たしているといっても過言ではないはずだ。