日本代表・海外組 海外日本人選手

長谷部誠にチャンス!三好康児との日本人対決で先発か。システム変更と独紙報道

長谷部誠 写真提供: Gettyimages

 アイントラハト・フランクフルトに所属する元日本代表MF長谷部誠(37)は、オリバー・グラスナー新監督のもとで出場機会を大幅に減らしている。しかし、30日開催のUEFAヨーロッパリーグ(EL)グループステージ第2節・ロイヤル・アントワープ戦で久々に先発メンバーに名を連ねる可能性があるようだ。29日、ドイツ紙『ビルト』が伝えている。

 長谷部誠はここ数シーズンにわたり中盤センターやセンターバックの主力として活躍。昨季はアドルフ・ヒュッター前監督のもとブンデスリーガ26試合に先発出場して上位躍進に貢献していた。しかし、今季は開幕節のボルシア・ドルトムント戦で先発出場したものの、先月21日開催の第2節・アウクスブルク戦では試合終了間際の80分から出場。そして28日に行われた第3節・ビーレフェルト戦以降の公式戦では出番がない状況となっている。

 一方、フランクフルトは開幕から公式戦でいまだ勝利がなく、グラスナー監督の采配に対する批判が強まっている。特に長谷部誠の起用法については、ドイツメディア『Sport1』は25日に行われたブンデスリーガ第6節・ケルン戦でグラウンダー性のパス成功率が64%にとどまったことを問題点にあげるとともに、長谷部誠のゲームメイク能力、視野の広さが必要だという見解を示すなど、同選手をベンチに置いていることが疑問視されている。

 その中、『ビルト』はフランクフルトの今後の行方を占う上で、ELアントワープ戦がターニングポイントになると主張。指揮官がこれまで継続してきた4バックによる布陣から昨季まで採用されていた3バックシステムに戻し、リベロ(3バックの中央)のポジションで長谷部誠を先発起用する可能性があるようだ。

 今季も副キャプテンとしてチーム内で必要不可欠な存在となっている長谷部誠だが、日本代表MF三好康児(24)との日本人対決でチームを助けるチャンスが巡って来るかもしれない。