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東京V、デイリー新潮に法的措置か!パワハラ行為の前監督がミニキャンプ強行

東京ヴェルディのサポーター 写真提供: Gettyimages

 明治安田生命J2リーグの東京ヴェルディは19日、永井秀樹前監督のパワーハラスメント(パワハラ)行為に関して、『デイリー新潮』に掲載された記事内容に対する見解を公式発表している。

 東京ヴェルディの永井秀樹前監督を巡っては、パワハラにより選手に対して精神的苦痛を与えていたと伝えられている。また、一部メディアはクラブによる調査が進んでおらず、東京ヴェルディの選手会がJリーグに対して意見書を提出したと報道。クラブの主導でパワハラ問題が隠ぺいされる可能性を指摘していたが、東京ヴェルディは7月下旬から4度にわたってJリーグに対して調査の進捗状況を報告していることから、隠ぺいには当たらないと主張していた。

 その後、週刊誌『FRIDAY』は永井秀樹前監督がパワハラ行為に及んでいる際の音声を入手したと伝えた上で、前監督の肉声をYouTubeチャンネル上で公開。ミーティングの際に選手を長時間にわたり罵倒していることが波紋を呼んでいる。この報道に対して、東京ヴェルディは「『FRIDAY』の出版元である株式会社講談社に対し、このような記事の掲載を厳に控えるよう求めておりました。今回『FRIDAY』に掲載された記事は、当クラブが調査を委ねているコンプライアンス委員会の調査中であるにもかかわらず、当クラブ及び調査対象者(当クラブのスタッフ・選手含む)のプライバシー保護が守られておらず、また、コンプライアンス委員会の調査に対しても支障をきたす可能性があることから、当クラブとしては非常に遺憾であり、しかるべき対応を検討いたします」と法的措置を講じる可能性に言及していた。

 さらに、『デイリー新潮』は、新型コロナウイルス感染拡大がつづく中、永井秀樹前監督により7月29日から3泊4日で北海道でのミニキャンプが強行されたと報道。また、前監督はミーティング時に対戦相手のクラブの悪口を言うなど、傲慢な言動をとっていたことにより、多くの選手やクラブ関係者から反感を買っていたという。

 この報道に対して、クラブは「『デイリー新潮』及び、その運営会社である株式会社新潮社に対し、このような記事の掲載を厳に控えるよう求めておりました。今回『デイリー新潮』に掲載された記事は、当クラブが調査を委ねているコンプライアンス委員会の調査中であるにもかかわらず、当クラブ及び調査対象者(当クラブのスタッフ・選手含む)のプライバシー保護が守られておらず、また、コンプライアンス委員会の調査に対しても支障をきたす可能性があることから、当クラブとしては非常に遺憾であり、しかるべき対応を検討いたします」と週刊誌『FRIDAY』の報道と同様に対応を検討していることを明かした。

 なお、東京ヴェルディは永井秀樹監督の辞任にくわえて、今月2日に藤吉信次コーチと鈴井智彦分析の辞任も公式発表している。