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「我慢が必要だった」板倉滉獲得の舞台裏をシャルケ幹部激白!交渉に影響を与えた要素は…

板倉滉 写真提供:Gettyimages

 2.ブンデスリーガ(ドイツ2部)に所属するシャルケのルーベン・シュレーダーSD(スポーツディレクター)は、東京五輪に出場したU24日本代表DF板倉滉(24)獲得の舞台裏を明かした。18日、ドイツメディア『WAZ』が伝えている。

 板倉滉は昨季終了後にエールディビジ(オランダ1部)のフローニンゲンでのレンタル期間を終えてマンチェスター・シティへ復帰。スュペル・リグ(トルコ1部)の強豪ガラタサライからの関心が伝えられていたほか、アンジェ・ポステコグルー監督率いるセルティックが1年レンタルでの同選手獲得にむけてマンチェスター・シティとの交渉を行っていた。

 その中、ブンデスリーガ復帰を目指すシャルケもマンチェスター・シティとの交渉を進めると、先月中旬までに400万ユーロ(約5億2000万円)の買い取りオプションが付いた1年レンタルにより獲得することでクラブ間合意。セルティックをはじめ他クラブとの争奪戦を制して、板倉滉の獲得に成功していた。

 しかし、シュレーダーSDはドイツメディアの取材に対して「我々はマンチェスター・シティから彼を獲得することを望んでいた。だが、多くの我慢が必要だった」とコメント。東京五輪男子サッカー競技の全日程を終えるまで取引を完了させられなかったことや、クラブの財政状況が交渉の行方に影響を与えたことを明かした。

 なお、板倉滉はインターナショナルマッチウィーク明け初戦の2.ブンデスリーガ第6節・パダーボルン戦で無失点での勝利に大きく貢献していたものの、17日に行われた第7節・カールスルーエ戦では終盤に自らのボールロストから決勝ゴールを許している。