Jリーグ サガン鳥栖

「パワハラを容認するものではない」鳥栖監督巡る問題で佐藤勇人が投稿内容を釈明

佐藤勇人(写真中央) 写真提供: Gettyimages

 明治安田生命J1リーグのサガン鳥栖を率いる金明輝監督が日常的にパワーハラスメント(パワハラ)の行為に及んでいた問題は、Jリーグ界に多大な影響を与えている。その中、佐藤勇人氏はSNS上に同監督を擁護していると解釈できるコメントを残していたが、改めて自身の発言に関して説明を行った。

 金明輝監督を巡っては、日常的に暴言や暴力などパワハラ行為に及んでいたとして、公益財団法人日本サッカー協会(JFA)に対して告発文が提出されたと8月31日に複数メディアが報道。Jリーグが主導となり、実態調査を行う可能性が伝えられている。また、同監督はサガン鳥栖のU-18チームを率いていた時にも、選手に対して罵声を浴びせたり突き飛ばして怪我をさせるなど、精神的苦痛を与えていたと報じられている。

 その中、現役時代にジェフユナイテッド市原(現ジェフユナイテッド市原・千葉)で金明輝とチームメイトの関係にあり、親交の深い佐藤勇人氏は「自分は選手だったから試合を見てれば選手と監督の関係性がわかる。試合中や途中交代の選手が監督に話をされている時の表情。選手が楽しそうにプレーしているかなど。途中で退団した選手のコメントや途中から加入した選手のプレー。明輝は素晴らしいチームを作っている。それが何よりの証明」とコメントを残していた。

 その後、佐藤氏は今月1日に再び自身のSNSアカウントを更新。金明輝監督に関するコメントの主旨について「8月31日のサガン鳥栖の金監督に関する投稿について、いろいろな意見が出ているかと思いますが、現在のチームとしての鳥栖の戦い方などを踏まえてコメントしたものであり、決してパワーハラスメントや暴力的指導を容認するものではないことを皆さまにお伝えします」

 「受け取る方によって、いろいろな解釈ができる表現をしてしまった結果、多くの方にご心配、ご迷惑をおかけしたことについて、お詫び申し上げます」と説明を行った上で謝罪している。

 なお、金明輝監督は今年6月末のトレーニング中に選手に対する指導で適正範囲を超えた行為に及んでいたことにより、クラブから練習参加の停止、直近3試合の指揮資格停止という処分を科されている。その後、サガン鳥栖は今月11日に同監督に対してさらなる処分を行わないことを発表。指揮官はすでに現場に復帰して、再び選手の指導に当たっていた。