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冨安健洋、トッテナム移籍は消滅か…バルサDF獲得が決定的に

エメルソン・ロイヤル 写真提供: Gettyimages

 U24日本代表の一員として東京五輪男子サッカー競技に出場したDF冨安健洋(22)は、トッテナム・ホットスパーへ移籍が噂されていた。その中、トッテナムはブラジル代表DFエメルソン・ロイヤル(22)の獲得でバルセロナと合意に達したようだ。30日、イギリスメディア『スカイスポーツ』をはじめ複数メディアが伝えている。

 エメルソン・ロイヤルは2019年1月にカンピオナート・ブラジレイロ・セリエA(ブラジル1部)のアトレチコ・ミネイロからバルセロナへ完全移籍。その後、すぐにレアル・ベティスへレンタルにより加入すると、昨季は右サイドのレギュラーとしてリーグ戦で34試合に先発出場。確かな成長を見せると、今夏にバルセロナ復帰が正式決定。今季はラ・リーガ開幕から2試合は途中出場だったが、29日に開催の第3節・ヘタフェ戦で先発出場を果たしている。

 一方、トッテナムはすでにアタランタからアルゼンチン代表DFクリスティアン・ロメロ(23)の獲得を決めているが、右サイドバックでの新戦力確保を目指していた。今季はここまでDFジェイフェス・タンガンガ(22)が開幕からリーグ戦全試合で先発出場している一方、コートジボワール代表DFセルジュ・オーリエ(28)が構想外となっている。

 そのため、トッテナムはエメルソン・ロイヤルをリストアップ。くわえて、イギリスメディア『デイリーメール』は同選手の獲得に失敗した場合、冨安健洋の獲得に再び向かう可能性が高いと報じていた。

 その中、トッテナムは先日、オーリエを交換要員に盛り込んだ上でエメルソン・ロイヤルの獲得オファーを提示したものの、バルセロナはこれを却下。しかし、トッテナムは30日までに移籍金3000万ユーロ(約39億円)、交換要員なしという条件で再度エメルソン・ロイヤルの獲得を打診すると、バルセロナはこれを受け入れることを決断。クラブ間合意に達している。また、トッテナムは選手サイドとも2026年6月までの5年契約を結ぶことで合意に至ったようだ。

 これにより、周囲では冨安健洋のトッテナムへ移籍する可能性が消滅したという見方が広まっている。ボローニャの幹部にプレミアリーグ挑戦の意思を伝えている冨安健洋には、ウェストハム・ユナイテッドも関心を寄せているが、移籍市場最終日に何らかの動きが見られるのだろうか。