ボローニャのDF冨安健洋は東京五輪に臨むU24日本代表に選出されているが、22日に行われたグループステージ第1節・南アフリカでベンチ外となっていた。同選手が負傷したと伝えられる中、コンディション次第ではボローニャの補強計画に影響を及ぼす可能性があるようだ。22日、イタリアメディア『il Resto del Carlino』が報じている。
現在22歳の冨安健洋は、ボローニャとの契約を2024年6月まで残しているが、2020/21シーズン終了後からアタランタとトッテナムが同選手の獲得レースを繰り広げていた。また、今月にはトッテナムが2000万ユーロ(約27億円)+ボーナスという条件で再度オファーを提示。両クラブはボーナスの設定額や条件面について議論を交わしているものとみられる。
その中、同選手は東京五輪に臨むU24日本代表に招集。しかし、南アフリカ戦前に足首を負傷したことにより、22日夜に東京スタジアム(味の素スタジアム)で迎えたグループステージ初戦を欠場している。
冨安健洋の負傷具合が心配される中、『il Resto del Carlino』の報道によると、ボローニャは現時点で日本代表チームから同選手のコンディションについて報告を受けてない模様。また、今夏のマーケット期間で冨安健洋を放出できない場合には、クラブの補強計画に狂いが生じる可能性があるという。
ボローニャは今夏にストライカーの獲得を目指しており、中国スーパーリーグの上海海港(旧上海上港)に在籍するオーストリア代表FWマルコ・アルナウトビッチをトップターゲットに掲げている。選手サイドとはすでに年俸270万ユーロ(約3億5000万円)+ボーナスの4年契約を結ぶことにより合意している。しかし、上海海港が少なくとも1000万ユーロ(約13億3000万円)を求めていることにより、クラブ間交渉が難航。それ相応の移籍金を要するという見方が広まっている。
また、冨安健洋と同じくオランダ人MFイェルディ・スハウテンも今夏退団に向かっているが、スハウテンの放出で1500万ユーロ(約19億円)以上の売却益を得ることは難しいようだ。新戦力の獲得を目指すにあたり、冨安健洋を放出して高額の移籍金を得ることが必要であるだけに、ボローニャとしてはいち早く冨安健洋のコンディションを把握したいはずだ。
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