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トッテナム移籍迫る冨安健洋にボローニャ幹部は「セリエAで少なくとも3クラブが…」

冨安健洋 写真提供: Gettyimages

 東京五輪の日本代表DF冨安健洋は、ボローニャからトッテナム・ホットスパーへ移籍する可能性が高まっている。その中、ボローニャの幹部が同選手の去就について言及した。19日、イギリスメディア『スカイスポーツ』が伝えている。

 現在22歳の冨安健洋はボローニャとの契約を2024年6月まで残しているが、2020/21シーズン終了後からアタランタとトッテナムが同選手の獲得レースを繰り広げていた。また、マンチェスター・ユナイテッドやアーセナル、エバートン、ウェストハム・ユナイテッドも関心を寄せていると伝えられていたが、ボローニャとのクラブ間交渉に当たっているプレミアリーグのクラブは、現時点でトッテナムのみとなっているという。

 トッテナムは今月に入って2000万ユーロ(約27億円)+ボーナスという条件で再度オファーを提示。ボローニャはこれを受け入れており、現在はボーナスの設定額や条件面について議論を交わしているものとみられる。

 その中、ボローニャのリッカルド・ビゴンSD(スポーツディレクター)はメディアインタビューに対応。冨安健洋について問われると「冨安はオリンピックに臨んでいるわけだし、我々は彼の売却を急いでいない。トッテナムがオファーを出したという報道は事実だ。ただ、彼には他にも多くのクラブが関心を示している。セリエAからのオファーがあったか? イエスだ。少なくとも3クラブが彼について我々に尋ねてきた」とコメント。イングランドのみならず、イタリア国内からも関心を寄せられていることを明かした。

 なお、冨安健洋は2018年にアビスパ福岡からジュピラー・プロ・リーグ(ベルギー1部)のシント=トロイデンVVに移籍した後、2019年夏にボローニャへ加入。2020/21シーズンはシニシャ・ミハイロビッチ監督に本職であるセンターバックのほか右サイドバックを任せられることも多く、セリエAで31試合に先発出場していた。