女子サッカー

なでしこASハリマ、千葉園子インタビュー【後編】そーちゃんのフットボールには夢がある

日本代表の阪口夢穂(左)永里優季(中)千葉園子(右)写真提供:Gettyimages

なでしこジャパン(サッカー日本女子代表)経験者であり、現在なでしこリーグ1部のASハリマアルビオンに所属する千葉園子のインタビュー。

中学生時代やチームについて伺った【前編】に続き、この後編では、代表経験や現在の千葉自身のプレーについて聞く。


なでしこジャパンは「1度は戻りたい場所」

千葉は2016年6月2日のアメリカ戦で代表デビューし、国際Aマッチ出場は1年も経たない間に5試合を記録した。しかし、その後は怪我もあって代表からは遠ざかっている。それでも、なでしこチャレンジ(なでしこジャパンに準ずる実質B代表)には選出され続けている。

観る者を魅了する独創的なプレースタイルは他の選手との“違い”を示せる武器だが、2部リーグからの選出であったことや、チームと代表のサッカーの違いには戸惑いもあった。

「今まで全く経験して来なかったゾーンディフェンスだったので、守備の面で戸惑いました。どこまでマークについていって受け渡すのかが分からず、本来いるべき位置や埋めるスペースを理解するのにも苦労しました。

攻撃面ではパスコースがいっぱいあって、選手間の距離が良いのでサポートが近く、パスが少しズレても普通に受けてもらえる。ただ、どのパスコースを選択するのか?は判断に迷っていたと思います。

今なら迷わずシンプルにプレーすることを心掛けます。自分で運べたり、仕掛けるところは自分で行きますけど、それも含めてシンプルにプレーしたいですね。

代表に入ってからは大学時代に憧れていた杉田亜未選手(伊賀FCくノ一三重)とも仲良くなれましたし、現在は代表でもエースの菅澤優衣香選手(三菱重工浦和レッズレディース)とも仲良くしてもらっています。

なでしこジャパンは現役を続けている間は常に目指すべき場所だと思っています。1度は戻りたい場所ですね」

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