プレミアリーグ トッテナム

インテル前指揮官コンテ、トッテナムとの交渉が破談に。年俸面での問題にくわえて…

アントニオ・コンテ 写真提供: Gettyimages

 インテルとの契約解除を行ったアントニオ・コンテ氏はトッテナム・ホットスパーと指揮官就任にむけて交渉に当たっていたが、破談に終わったようだ。4日、イギリスメディア『スカイスポーツ』が報じている。

 コンテ氏はユベントスやイタリア代表、チェルシーを率いた後、2019年夏にインテルの指揮官に就任。今季はUEFAチャンピオンズリーグでグループステージ敗退に終わったが、セリエAでは今年2月に行われたミラノダービーでの勝利により首位に立つと、以降も順調に勝ち点を積み重ねてスクデット獲得を果たしていた。

 しかし、クラブが新型コロナウイルス感染拡大の影響により財政面で問題を抱えると、蘇寧グループのスティーヴン・チャン会長が選手に対して最大20%の減俸を求めたことにくわえて、コンテに複数選手を放出する意向を通告。しかし、コンテがこれに同意しなかったため、双方合意のもと契約解除に至っている。

 一方、トッテナムは今年3月にジョゼ・モウリーニョ監督を解任。コーチを務めるライアン・メイソン氏が残り試合で指揮を執りシーズンを終了。新監督の招へいにむけては、ユベントスを率いた過去を持つマッシミリアーノ・アッレグリ氏にオファーを提示したが、却下。また、パリ・サンジェルマンのマウリシオ・ポチェッティーノ監督復帰の噂が飛び交っているほか、ベルギー代表を率いるロベルト・マルティネス監督との交渉に入る可能性が伝えられていた。

 その中、クラブ首脳陣は今月に入ってコンテ氏との交渉を開始。その中、同氏はコーチングスタッフ4名の入閣を要求したが、トッテナム側はこれに難色を示したとのことだ。くわえて、トッテナムの提示した年俸とコンテ氏の要求額に300万ユーロ(約4億円)の開きがあることも交渉を進める上での大きな問題点となり、合意に至ることなく交渉は終了したものとみられる。