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ユベントス退団が噂されるCロナウド、代理人が古巣復帰の噂を否定

クリスティアーノ・ロナウド 写真提供: Gettyimages

 ユベントスのポルトガルFWクリスティアーノ・ロナウドは今夏退団が噂されているが、古巣であるプリメイラリーガ(ポルトガル1部)のスポルティングCPへ復帰することはないようだ。14日、ポルトガル紙『Record』が伝えている。

 ロナウドは2018年夏にレアル・マドリードから1億1200万ユーロ(約146億円)という巨額の移籍金を伴う形でユベントスに加入。セリエA初挑戦の1年目にはリーグ優勝に大きく貢献していたほか、UEFAチャンピオンズリーグではベスト16・アトレティコ・マドリード戦2ndレグでハットトリックを達成。0-2というビハインドから逆転での準々決勝進出の立役者となっていた。

 しかし、ユベントスは新型コロナウイルス感染拡大の影響もあり昨年下半期の損失額が1億1370万ユーロ(約147億)に膨れ上がっていることが明らかになっている。くわえてユベントスはUEFAチャンピオンズリーグで2年連続ベスト16での敗退を喫しているほか、スクデット10連覇の可能性も消滅。さらには来季UEFAチャンピオンズリーグ出場権を逃す危機に直面しており、周囲では現在3000万ユーロ(約39億円)以上の年俸を受け取っているロナウドが今季終了後に退団するという噂が飛び交っている。

 同選手の移籍先候補にはパリ・サンジェルマンや古巣であるレアル・マドリードの名前が挙がっていたが、レアル・マドリードのフロレンティーノ・ペレス会長は先日のメディアインタビューにおいて同選手の再獲得に否定的な考えを示していた。また、先月下旬には同選手の代理人を務めるジョルジュ・メンデス氏がマンチェスター・ユナイテッド首脳陣にコンタクトをとった伝えられている。

 その中、今週にはスポルティングCPへの復帰を同選手の母親が望んでいるという報道が飛び交っていた。しかし、メンデス氏は古巣復帰の可能性について「クリスティアーノはスポルティングCPでタイトルを勝ち取ったことを誇りに感じている。だが、今のところ彼のプランにポルトガルへの復帰は含まれていない」と語った。

 なお、ロナウドはユベントスとの現行契約を2022年6月まで残している。今季リーグ戦での成績次第で同選手の去就が決まると伝えられている中、ロナウド本人はシーズン終了後にどのような決断を下すのだろうか。